【プロ野球】「いじられ役」から「スベリ芸人」まで! ヤクルトが誇るユーティリティープレーヤーはこの選手だ! (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■代打の切り札から“スベリ芸”までこなす今浪隆博

 故障者の多かった今シーズンのヤクルトにおいて、遊撃、三塁、一塁と3つのポジションをこなし、代打の切り札としても存在感を発揮した今浪隆博。顔面裂傷、甲状腺機能低下症に見舞われながらもチームを盛り上げ、お立ち台でも得意の“すべり芸”で沸かせてくれた。

 今シーズン、チーム2位となる3本の三塁打を放っているものの盗塁はゼロ(盗塁死1)。日本ハム時代から含めても盗塁はわずか4つだ。通算3本塁打の今浪だが、来シーズンは通算本塁打数が通算盗塁数を追い抜くかもしれない。

■独特な名前コールの“マルチプレーヤー”谷内亮太

 今シーズンのヤクルトで唯一、内野の全ポジションを守ったのが谷内亮太だ。谷内は大引啓次が離脱した4月上旬から遊撃を務め、ヒットを量産。打率5割を記録し、救世主となった。

 しかし、4月下旬に死球を受け、左尺骨を骨折。わずか9試合のみのスタメン出場で無念の登録抹消に。全治3カ月の重症に、今季は絶望という噂も流れた。

 故障が癒えた8月に1軍に復帰すると、畠山和洋不在の一塁に就く。その後は山田哲人が登録抹消されると二塁でスタメン出場。山田が復帰すると、今度は川端慎吾不在の三塁へと回る。そして、川端が復帰すると谷内は登録抹消……。

 今シーズンの谷内は大引、畠山、山田、川端といったレギュラー陣の穴を埋める役割を果たしたが、彼らが戻ってくると出番がなくなった。

 内野全ポジションを守れる谷内の存在は大きい。「谷内! 谷内! 谷内谷内谷内谷内」と言った独特のコールを聞きたいファンのためにも、来シーズンは全試合1軍帯同を目指してもらいたい。

 今回は、ヤクルトにも三者三様のユーティリティープレーヤーが存在するということをお伝えした。彼らがスタメンで出場する機会は少ないかもしれない。しかし、こういった脇役にもスポットライトを当てることで、微力ながら「ヤクルト=山田哲人」というイメージ脱却を図ったつもりだ。

 ぜひ、来シーズンはヤクルトが誇るユーティリティープレーヤーに注目してほしい。プレー以外にも持ち味もある。そんな素晴らしい選手達ばかりだから。

文=勝田 聡(かつた・さとし)

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