金正恩氏の「劣等感」に殺される人々….またもや恐怖政治の嵐か (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

正恩氏が、幹部のちょっとしたミスをあげつらい、人間をミンチにしてしまうような方法で処刑してきたことは周知のとおりだ。

その目的は、「俺はいつでも、お前たちの運命を左右することができる」のだと、国民に知らしめることにあると思われる。

そしてその裏には、若年であるがゆえに周囲から「バカにされているのではないか」と心配してしまう、ある種の劣等感があるようだ。実際に今回の件でも、逮捕された将校については「最高司令部の命令に従わず、最高司令官金正恩同志の権威に傷をつけた」ことが罪になると見られている。国家や社会に対した害を与えていなくとも、正恩氏の顔に泥を塗ったら殺されるというわけだ。

正恩氏は最近、「公開処刑を禁止する」との指示を下したとの情報もあるが、それはやはり、単に「処刑を公開はしない」ということに過ぎないようだ。正恩氏は、恐怖政治そのものを止めるつもりはないのである。

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