SMAPの痕跡が消滅する?ジャニーズが”ジュリーズ事務所”になる日

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 年末に解散するといえば、あのグループだ。解散発表以降、さまざまな噂などが飛び交ったSMAP。ここに来て、クリスマスに『NHK紅白歌合戦』出場が発表される可能性が取り沙汰されるなど、一段と騒がしくなっているが、なぜスムーズに行かなかったのか。『週刊文春が見たSMAP解散の瞬間』(文藝春秋)の著者、鈴木竜太記者は、事務所側の体制にあると指摘する。

「今のジャニーズ事務所に、SMAPのメンバーとまともにコンタクトを取れる人がいないのが理由です。今年1月の解散騒動で元チーフマネージャーの飯島三智さん(58)が退社してから、事務所側は藤島ジュリー景子副社長(50)や顧問の小杉理宇造氏(69)などがメンバーと話し合ってきましたが、信頼関係のない彼らでは本音を引き出すことはできませんでした。現場を担当している古参幹部のYさんは昔から木村拓哉(44)とは親しいけれど、他のメンバーと距離がある。『スマスマ』の生放送や『紅白』に出るか出ないかを誰もまともに話すことができず、ジャニーズ事務所も半ば諦めてしまっているのが現状です」

 解散発表後SMAPの5人が唯一集まるのが、フジテレビの湾岸スタジオで行われる『スマスマ』の収録の日だ。

「事務所側がメンバー5人の意思を確認できる機会は『スマスマ』の収録時だけなのです。12月8日に行われた最終収録の現場で、ようやく最終回の生放送をどうするか? の話し合いが行われたほど。『紅白』についてもいまだ説得を続けているようですが、SMAPの精神的支柱であった飯島氏がいない今、5人をまとめることはほぼ不可能なのでは」(前同)

■J1、J2、J0とは?

 ジャニーズ事務所の窓口は、かつて各テレビ局に複数あった。

「嵐や関ジャニ∞、TOKIOなどジュリー副社長が担当するJ1と、飯島氏が率いるSMAP、Kis-My-Ft2などのJ2。そしてジャニー喜多川社長(85)直轄の滝沢秀明(34)のJ0。テレビ局が派閥ごとに区分けした窓口がありました。メリー喜多川副社長(89)は『文春』の取材に『派閥は無い』と断言しましたが、少なくともテレビ局は明確にタレントを派閥ごとに区分けしていたし、NHKですら調整に苦慮していたのです」(前出・鈴木竜太記者)

 だが、最近になって各局はJ1、J2の垣根を無くし、ジュリー副社長一本に絞った。

「飯島氏がいなくなると、各テレビ局は飯島氏を担当していた一部のプロデューサーやスタッフを現場から外しました。つまり、テレビ局にSMAPの窓口が無くなってしまったのです。さらに、飯島氏が役員を務め、SMAPの映像作品を管理していたJドリームのオフィスも無くなり、入居していたビルにはウェディングドレスの会社が入りました。グループとしてのSMAPがいた痕跡はジャニーズ事務所から次々に消えていっています」(前同)

 SMAPへの窓口や飯島のいた痕跡が消され、赤坂の本社から渋谷のビルに拠点を移しつつあるジャニーズ事務所。『週刊文春』記者でもある前出・鈴木氏は、自著『週刊文春が見たSMAP解散の瞬間』の中で様々なエピソードを紹介している。ジュリー副社長が率いる新体制の“ジュリーズ事務所”になる日も近いかもしれない。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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