西洋に伝わるブラック・サンタ伝説。子どもたちを良い子にさせるために生み出された8つの恐ろしい逸話を持つ悪夢のキャラクター

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西洋に伝わるブラック・サンタ伝説。子どもたちを良い子にさせるために生み出された8つの恐ろしい逸話を持つ悪夢のキャラクター
西洋に伝わるブラック・サンタ伝説。子どもたちを良い子にさせるために生み出された8つの恐ろしい逸話を持つ悪夢のキャラクター

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 昔から親は子どもたちをなんとかいい子にさせようと苦労してきた。「良い子にしてないと○○が出てくるよ」この○○は地域によって違うが、聞き分けのない子どもにいうことを聞かせるために世界各国の親たちが使用しているフレーズである。

 日本ではそれが「鬼」だったり、「なまはげ」だったりするわけだが、どうしても子どもたちが浮かれがちなクリスマスシーズンのこの時期、西洋では中世の悪魔と合体させたおどろおどろしいキャラクターを作り上げていった。それはもう、子どもだけでなく大人ですらが震え上がるほどの恐ろしい逸話と共に。

・サンタクロースの助手ウィップファーザー


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起源:フランス

 サンタの従者だとされるが、子供を殺す怖いキャラクター。言い伝えでは、ウィップファーザーは金に困って自暴自棄になった宿屋の主人だという。

 ある日、彼は3人の裕福な家庭の息子たちと出会い、彼らの首を掻き切って遺体を細切れにして、塩水の入った樽の中に投げ込もうとした。

 すでにブタのシチューが塩水で煮込んであって、さらにもうひと儲けしようと思ったわけだが、そこをサンタクロースに止められた。サンタはウィップファーザーが強欲にかられて3人の少年を殺害したことがわかっていた。

 そこは、さすがにサンタクロースで、彼は少年たちを生き返らせて、ウィップファーザーと結びつけ、永遠に奴隷として働かせた。ウィップファーザーはいつも黒い服を着て、長いロープや鎖をつけ、髪はボサボサ、長いヒゲを生やし、邪悪なしかめっ面をしている。

 今日ではクリスマスとの関連性は薄れているものの、親の言うことをきかない子どもたちは、ウィップファーザーがやってきて、石炭を置いていくか、お尻に痛い赤いマークをつけられる、といまだにおどかされる。フランスのほかの子どもの話と同様、強欲に負けてはいけないというメッセージを確実に伝えているといえる。・クランプス


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起源:オーストリア

 クランプスの起源はよくわからないが、異端伝説からきていると言われていて、その身体的な特徴がこれを裏づけている。角があり、半分ヤギ、半分悪魔の人の姿をしていて、毛むくじゃらで蹄をもち、聞き分けのない子どもたちを罰する。その姿は黒い牙をもつ悪魔に似ている。

 クランプスの誕生は、キリスト教の出現と似たところがあるのかもしれない。クランプスが鎖を持っていることが、キリスト教会がいう悪魔とのつながりを象徴していると学者たちは言う。

 サンタが子供たちにプレゼントを配るアメだとすると、クランプスは子供たちのお行儀を良くするムチの立場だ。オーストリアでは、12月5日、聖ニコラウスの日のイブに男たちが、誰かに罰を与えようとコスチュームを着けて町を練り歩き、クランプスの夜を祝う。こうしたクランプスの伝統はヨーロッパのいくつもの町でも広まっていて、半分ヤギで半分悪魔のこのキャラを祝うパレードが行われている。

 この伝統はさらに、アメリカまで伝わっていて、ロサンゼルスでもパーティやパレードが行われていている。・ユール・キャット(クリスマスの猫)


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起源:アイスランド

 とてもユニークなキャラのひとつは、アイスランドのユール・キャット、クリスマスの猫だろう。時間通りにやるべきことを終わらせることができない子どもたちや労働者たちをとって食ってしまうという怖ろしい存在である。

 しかし、ちゃんとできる子には、新しい服がご褒美として与えられる。怠け者の子どもが狙われると脅かす親もいる。一生懸命に勉強する子は、クリスマスに少なくとも新しい服を1着もらえるが、怠け者の子どもはこの猫の餌食になる。

 ユール・キャットの起源は、中世時代に地主が農夫たちにクリスマス前までにウールの加工を終わらせるよう圧力をかけていた頃にさかのぼるこという説がある。仕事を終わらせた者は褒美に新しい服をもらえ、そうでない者は恐ろしい猫に貪り食われるという。失業や不摂生を防ぐには成果があった。・ベルスニッケル


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起源:ドイツ

 ベルスニッケルは聖ニコラウスから派生した。ドイツでbelzenは打つ、殴るの意味。nickelは聖ニコラウスのペットの名前だ。名前が示すとおり、ベルスニッケルは鞭を持って悪い子たちを怖がらせ、いい子にはご褒美にキャンディを与える。

 擦り切れた古い服に、ボロボロの毛皮を着て、仮面をかぶっていることもあるという。ベルスニッケルの伝説は、ドイツ移民がペンシルベニア地方に移住した19世紀にアメリカに渡った。

 アメリカの小さなコミュニティでは、ベルスニッケルはクリスマスの1~2週間前に家々に現われる。どの子どもが悪い子かしっかり知っているため、子どもたちにとっては恐怖だ。ドアや窓を持っている鞭でたたき、子どもたちは彼の質問に答え、歌を歌わなくてはならない。

 良い子や、ちゃんと答えたり歌ったりできる子は、キャンディをもらえるが、そうでない子や、やたらとご褒美をもらおうとするせっかちな子はその鞭でたたかれる。現代では、実際に鞭を使ったりはしないが、ベルスニッケルの伝説はそのまま残っている。・ハンス・トラップ


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起源:フランス

 アルザス・ロレーヌ地方の伝説で、サンタクロースの対極にいる人物。サンタは悪い子に石炭を持ってくるが、ハンス・トラップは鞭打つ。

 ハンス・トラップは実在の性悪な人物だという。裕福で、強欲で、悪魔崇拝者であるトラップは、カトリック教会から破門された。追放され、森の中に逃げ込み、孤立して精神に異常をきたした。それから飽くことなく人肉を求めるようになったという。ついには、藁と服を使ってかかしに変装して、子どもたちを餌食にするようになった。

 あるとき、殺したばかりの少年にかぶりつこうとしていたところ、神が稲妻を落としてトラップを殺した。その恐ろしい姿は、いまだにフランスの一部で伝説となっている。彼はクリスマス前にかかしの姿で子どもたちのところへやってきて怖がらせ、いい子にさせるという。・ユール・ラッズ


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起源:アイスランド

 時の流れとともにその形を変えていったキャラ。もともとは、アイスランドの13人のトロールで、それぞれ名前があり、性格が違った。贈り物を置いていったり、ポテトを腐らせたりするというが、子どもたちを殺して食べてしまうという残酷な面もあった。

 一般的には、クリスマスの時期に物を盗んだり、トラブルを引き起こす悪い連中として知られている。ユール・キャットと同様、子どもたちを怖がらせて、お行儀よくさせる。

 時代が変わり、さまざまな文化が融合して、ノルウェーの優しいサンタクロース像がアイスランドの伝統に影響を及ぼすようになった。20世紀には、これまでの怖ろしいユール・ラッズはその性格を変えて、頻繁に贈り物を置いていくようになった。ついに、その中世風の外見を捨て、伝統的なサンタクロースの衣装を身に着けた現代の姿になった。・フラウ・ペルヒタ


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起源:ドイツまたはオーストリア

 中世の時代、魔女は人々に恐怖を植えつけるのに十分な効果があった。中でもフラウ・ペルヒタは、特に恐ろしい魔女だった。言い伝えによると、ペルヒタは信心深く、優しく寛大な女性だったが、邪悪な者にはとことん非情だという。子どもだけでなく大人も、そのおぞましい罰を怖れた。

12月25日から1月6日のクリスマスシーズンの12日間に、ペルヒタは家々を訪ねてきて、邪悪な人間の内臓を引き出して代わりにゴミと置き換えるという。

 長身で、がっしりした体つきのペルヒタは、もともと異教徒時代、女神だったと考えられているが、キリスト教の到来して魔女になった。ドイツ社会が進歩するにつれ、ペルヒタは成長する繊維産業に鞍替えするようになった農民の女性たちを罰して怯えさせるようになった。女性たちが怠けているとペルヒタがやってきて・・・・だからせっせと服作りをするようになったのだ。・クコ


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起源:ポルトガル

 「眠れよ、幼な子、早く眠れ。さもないと、クコがやってきて、おまえを食べてしまうよ」こんな子守歌を聞かされたら、かえって眠れなくなってしまうだろう。

 ポルトガルやガリシア地方の伝説であるクコは、ポルトガル語、ガリシア語の異様に頭の大きい幽霊Cucoからきている。クコは子どもを跡形もなく食べてしまったり、子どもをさらって、二度と戻れない場所に連れていってしまう。聞き分けのない子どもたちには、こうした罰が与えられる。

 サンタクロースのように、クコも屋根からやってくるが、もっと邪悪な目的がある。黒い影に姿を変えて、悪い子に目を光らせてじっと見張っているのだ。クコは守護天使の対極と考えられていて、よく悪魔と比較される。


via:Nightmarish Holiday Characters to Make Sure Kids Behave/ translated konohazuku / edited by parumo



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