【プロ野球】ソフトバンクの黄金ルーキー・田中正義の2017年、最適な起用法はリリーフだ! (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■先発失格の馬原孝浩はクロ―ザー転向

 2003年に自由獲得枠で入団した馬原孝浩(九州共立大)。2004年は開幕から先発ローテーションの一角を任され、デビュー戦こそ勝利投手になったものの、シーズン途中に体調面、成績面ともに振るわず離脱。11試合(うち先発8試合)に登板し3勝3敗。防御率6.30と期待に応えることができなかった。

 翌2005年も先発ローテーション入りしたものの結果を出せず2軍落ち。1軍復帰した6月以降はリリーフとして頭角を現し、22セーブを挙げた。当時は上記の和田、新垣に加え、杉内俊哉に斉藤和巳という強力な先発陣を形成していたため、すんなり馬原をリリーフで使うことができた。2007年には38セーブで最多セーブ投手のタイトルを獲得し、リーグを代表するクローザーに成長した。

■田中正義は先発か? リリーフか?

 さて、田中である。

 おそらくは本人の希望もあり、キャンプでは先発ローテーションを目指して練習していくことになるであろう。

 しかし、右肩痛で大学4年時の春は2試合に先発したのみ、復帰した秋は1試合で完投したものの、長いイニングをシーズン通して投げることに不安はある。

 さらに和田(15勝)、武田翔太(14勝)、千賀滉大(12勝)、東浜巨(9勝)、中田賢一、バンデンハーク(ともに7勝)と実績のあるメンバーが揃う先発陣のハードルはなかなか高く、いきなりその一角に食い込むのは難しい(カッコ内は2016年の勝ち星)。

 それならば短いイニングを任せるリリーフで使う、という手も考えられる。

 同じ大卒ルーキーの速球派では、山崎康晃(亜細亜大→DeNA)が2015年に新人ながらクロ―ザーとして37セーブを挙げ、新人王を獲得した。2年間、中継ぎで活躍し、3年目から先発に転向した攝津正の例もある。

 今季、軒並み成績を落とし、勤続疲労が出ているソフトバンク中継ぎ陣へのカンフル剤として、田中ほど適した人材はいないはずだ!

 V奪回を目指す福岡ソフトバンクホークスのカギを握るのは、黄金ルーキー・田中正義になるだろう。

溝手孝司(みぞて・たかし)
札幌在住。広告代理業を営みながら、ライター、イベントなどスポーツ関連の仕事もこなす。ドラフト2位でソフトバンクに入団した古谷優人が、友達の友達の息子だということが判明した。友達の友達なので直接面識は全くもってないが、個人的に応援したい!
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