名作の宝庫! 大学生に聞いた、国語の教科書で一番好きだった話6選

小中高を通して国語の授業ではいろいろな物語に触れることができるので好きだったという人も多いのではないでしょうか。心が温かくなるような話や切なくなる話など、考えさせられる話がたくさんありますよね。そこで、国語の教科書で一番好きだった話はなにか、大学生に調査してみました。
■『スイミー』
・絵がとてもきれいだったので(男性/23歳/大学4年生)
・劇でやったり、工作で作ったりした(男性/22歳/大学4年生)
・小さくても集まれば大きな力になる、個性を生かしていると思ったから(女性/21歳/大学3年生)
・一匹の力では太刀打ちできないのを群れになって立ち向かう姿が感動したから(男性/25歳/大学4年生)
教科書だけでなく絵本でもこの話を読んでいたという人はきっと多いはず。そんな『スイミー』が好きだった話として一番多くの人があげました。自分ひとりだけ周りの仲間と色の違うスイミーが、その特徴を活かして自分たちよりも大きな魚に挑む姿に、子どものころ勇気をもらったという人は多いようです。
■『注文の多い料理店』
・あべこべが現実化するところがすごすぎたから(男性/22歳/大学3年生)
・ミステリアスなストーリーが印象的だったから(男性/21歳/大学3年生)
・最初はよく意味がわからなかったけど、注文が多いという意味がわかって、ハラハラするけどおもしろいなぁと思った(女性/22歳/大学4年生)
宮沢賢治の代表作『注文の多い料理』も人気の話の一つのよう。序盤では二人の紳士のおかしなやりとりに笑いながらも、だんだんと恐ろしい展開になってくるところに子ども心にハラハラドキドキさせられたという人も多いのではないでしょうか。読めば読むほどに宮沢賢治の不思議な世界観に魅了されていきますよね。
■『やまなし』
・今でも意味がわからなくて時々思い出す(女性/20歳/大学2年生)
・とにかくクラムボンの正体が気になって仕方がないから(女性/19歳/大学1年生)
・正体のわからない「やまなし」について、物語を読み解くことでその役割が見えてきたから(女性/20歳/大学2年生)
同じく宮沢賢治作の『やまなし』が好きだったという人も多いよう。結局最後まで「クラムボン」の正体がわからないままだったということと、「クラムボンはかぷかぷ笑ったよ」という独特のフレーズが頭の中に残っているのだそう。ただそれだけに作品のタイトルを『クラムボン』だと間違って覚えている人も多いようです。
■『ごんぎつね』
・悲しいお話だけど、ごんの優しさを学べるから(女性/23歳/大学院生)
・昔はわからなかったが今となっては深い話だと思うから(男性/21歳/大学3年生)
・『ごん、お前だったのか』というフレーズが一生忘れられない(女性/20歳/短大・専門学校生)
『スイミー』同様、絵本としてもなじみの深い『ごんぎつね』も多くの人が好きだったと回答しました。ただ悲しいだけではなく、ごんがいたずらを後悔しお詫びをすることや、兵十が勘違いからごんを撃ってしまうことなどから、色々なことを考えさせられると印象が強いのだそう。ただ子どもにとってごんが死ぬというラストはかなり衝撃的だったようです。
■『こころ』
・昔の小説家に興味を持ったきっかけだから(女性/19歳/短大・専門学校生)
・昔の有名なお話だから難しいかと思っていたけど、読んでいておもしろかったから(女性/22歳/大学4年生)
・授業を通して読解していくほど最初の印象よりもっと深い、いろんな感情がこもっていることがわかり楽しかったから(女性/21歳/大学3年生)
多くの人が小学校の教科書から話を上げる中、高校の教科書から、江戸~大正を代表する文豪、夏目漱石の後期三部作の一つ『こころ』を選ぶ人も少なくありませんでした。「先生」と「私」とのやり取りや、「K」の自殺、夏目漱石が描く生々しい「こころ」の表現は高校生にとっては刺激的で、しかし読みやすい話として好きな人が多いようです。
■『ちいちゃんのかげおくり』
・戦争に対する意識が高まった(女性/18歳/大学1年生)
・影送りが流行ったから(女性/19歳/大学2年生)
・何となく挿し絵も印象的で、皆で影送りをした思い出もあるから(女性/20歳/大学1年生)
戦争を題材にした話の中からは『ちいちゃんのかげおくり』が多くの人の印象に残っているよう。授業で実際に「かげおくり」をして遊んだ記憶があるのも多いのではないでしょうか。他の戦争の話では、多くが悲惨な死をえがくことが多い中、この話での「ちいちゃん」の最期は悲しいながらもあたたかい不思議なものだったと印象に残っているようです。
授業で扱うだけあって、国語の教科書に載っている話はどれも、多くのことを考えさせられますよね。それだけに大人になった今でも印象深く残っている作品もたくさんあるのではないでしょうか。そんな教科書に載っていた話や同じ作家の別の話などを改めて読んでみると、意外とおもしろかったりしますよね。子どものころとはまた違った印象を受け新鮮な感情になるかもしれません。
(ファナティック)
マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2016年12月12日~2016年12月14日
調査人数:大学生男女403人(男性201人、女性202人)