■実は全て“シナリオ通り”の展開？

　一方成宮は、海外へと旅立ったという情報を最後に、特に続報は報じられていない。さまざまな報道も伝えられているが、どれも推測にすぎず成宮が今どこで何をしているのかは誰もわからない状態だ。

　こうした状態の中、ネットユーザーの中では成宮のファンを中心に「成宮ロス」なる言葉が生まれている。10代の頃から数々のドラマ作品に出演し、潜在的な人気が高かっただけに、ファンのショックは大きいようだ。特にネットではことの発端である『フライデー』に対する批判が集中。Twitterでも「フライデー廃刊」「フライデーを許さない」といったハッシュタグが乱立している状態だ。

「おそらく成宮のファンは、成宮の直筆FAXが発表されたことでより一層、同情心を強くさせられたようです。そもそも薬物疑惑を吹っかけられ、さらに同性愛者であることも暴露されるという状況で、怒りの声を挙げないファンもいないでしょうが」（前出・芸能記者）

　しかし成宮の直筆FAXは、自身のセクシャリティーについて触れられたことがメインで、薬物の使用に関しては「していない」とさらりと触れられているのみだ。

「一見すると友人情報を売ったA氏がさも悪者にされる風潮がありますが、成宮とグルなのではないかという説まで囁かれています。成宮に同情票が集中する中、タイミングを見計らって成宮を帰国させ、再度薬物検査を実施。そして無罪となった段階で、芸能界へ復帰というシナリオが描かれているという見方もあります」（前同）

　かなりリスキーなシナリオであるが、ある意味A氏にとっても成宮にとってもWin-Winな関係ではありそうだ。もしそういった複雑な思惑がウラにあるのならば、それはある意味、歪んだ友情と言えるのかもしれないのだが。

文・真田栄太郎（さなだ・えいたろう）

※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』（ワニマガジン社）、『週刊宝島』（宝島社）、『Hot Dog Press』（講談社）などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する