木村拓哉の好感度を演出した?『SMAP×SMAP』ラスト歌唱の内幕

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Photo by Pixabay
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『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の最終回スペシャルが12月26日に放送され、ファンだけでなく日本中が別れを惜しんだ。同放送はこれまでの名場面を振り返る総集編として放送され、元メンバーである森且行(42)の脱退や、稲垣吾郎(43)・草なぎ剛(42)の不祥事からの復活など、これまでタブー視されていた過去も一挙に振り返った。

 ラストでは、『世界に一つだけの花』をメンバー5人で熱唱。事前収録という形になったものの、メンバー5人での最後の歌唱となったこのシーンは多くの人が涙したようだ。しかし、そのラストの演出、そして編集には、ジャニーズの思惑が含まれていると囁かれている。

『世界に一つだけの花』の歌唱後、メンバーは幕が下りるまで1分以上頭を下げ続け、幕が下がり切った後も、鳴りやまぬスタッフの拍手が響く中でカメラは幕の向こう側に切り替わり、背を向けて涙ぐむ中居正広(44)の姿などが映し出された。その後番組は、これまでのスタッフとの記念撮影の模様を映しながらエンドロールへ。終了後、メンバー一人一人がステージを降りていく姿が映し出されたが、他の4人が足早に立ち去る中、一人再び一礼をした木村拓哉(44)は、最後までステージに残る格好となった。

 これには、「これからSMAPの名は一人で背負うという意味だったのでは?」などと、ネット上でも様々な憶測を呼んでいるようだ。

「ステージを最後に降りるのが木村になるよう、一番下手の立ち位置をジャニーズが指定したのでしょう。最後まで残るSMAPのメンバーは木村だ、と表したかったジャニーズの配慮だと思われます。木村がファンへの感謝を最後まで示すこととなった再度の一礼も、木村がメンバーの中で一番いいイメージのままSMAPを終わってもらうために、ジャニーズが仕組んだ演出だったとも言われている」(芸能記者)

 独立が噂される他の4人のメンバーとは違い、解散後もジャニーズ残留が有力視される木村は、解散の最後の瞬間までイメージアップが図られた。その演出が、この一瞬に詰め込まれていたと言っても過言ではない。それでなくとも、直前までの『SMAP×SMAP』では、“木村いい人キャンペーン”と揶揄されるほど、過剰演出がなされていると話題になっていた。

■木村はいい人、他は悪者…の要望に奔走?

 最後の「ビストロスマップ」放送となった19日の『SMAP×SMAP』では、香取との不仲説を払拭したかったためか、香取ネタに木村が爆笑する場面がみられたが、木村の同様の笑顔が他のシーンでも使われていた事実が指摘された。これも意図的に編集されたものだと疑惑の声が広がっていた。解散までに何とか木村のイメージを取り戻すというジャニーズの至上命題に、『SMAP×SMAP』制作陣は、最後まで振り回されたことであろう。

「編集後の映像チェックでジャニーズから演出の注文がつけられ、年末で忙しいこの時期に、何度も編集のやり直しを強要させられたとか。制作スタッフは、最後の最後まで“木村美談演出”に振り回されたようですね。中には木村のいい人イメージだけでなく、香取のやる気のなさそうな顔をあえて差し込み、悪者に仕立て上げようとする編集指示もあったとも」(テレビ局関係者)

 木村がいい人で、独立を画策した4人は悪者に。このイメージを、ジャニーズは最後まで植え付けたかったようだが、過剰な演出はかえって逆効果になっており、世間からの評判は下がる一方だ。SMAP解散を自ら招くこととなったジャニーズの圧力だが、そのSMAPが解散してしまったことにより、いよいよ帝国崩壊が近づいているのかもしれない。

文・安藤美琴(あんどう・みこと)
※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。

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