【プロ野球】トレード、失踪、引退撤回……。グラウンド外を騒がせたプロ野球ストーブリーグ事件簿 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■河野博文(日本ハム)の「失踪騒動」

 1990年のシーズン終了直後、日本ハムの左腕・河野博文が行方不明となっていることが明らかになる。河野はこの年の5月、左足のアキレス腱を断裂し、シーズン絶望の大ケガをした。球団側はケガの回復まで任意引退選手扱いとして登録を抹消しようとしていた。

 しかし、失意の河野は「任意引退=クビ」と認識し、行方をくらましてしまったわけだ。河野が公の場に姿を現したのは、行方不明が明らかになった翌日の11月1日。球団事務所で会見を行い、失踪騒動は収束した。

 河野はその後、先発の一角として日本ハム投手陣を支え、1995年オフにはFAで巨人へ移籍。左のリリーフとして活躍し、「メークドラマ」と呼ばれた1996年の巨人の大逆転優勝に大きく貢献する。

 北京原人に似ているその風貌から「ゲンちゃん」の愛称で親しまれた。

■阪神・新庄剛志「センスがないから野球を辞める」

 1995年オフ、阪神・新庄剛志は契約交渉後の会見で「センスがないから野球を辞める」と突然の現役引退を発表。まさかの出来事に騒然となる。

 この年の新庄は87試合に出場し打率.225と不本意なシーズンに終わっていた。7月には2軍での練習に遅刻し、藤田平2軍監督(その後1軍代理監督)の指示で約1時間正座させられる「事件」も起こった。藤田監督との確執も噂されたが、突然の引退発表からの2日後に引退を撤回。またもや世間を唖然とさせた。

 その後、新庄は海を渡り、誰もが予想もしなかったメッツに入団。日本ハム移籍後にはオールスターゲームのホームスチール、ヒーローインタビュー中に現役引退発表と、常に多くの人々を驚かせる言動を続け「新庄らしさ」を貫いた。

文=武山智史(たけやま・さとし)

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