伊藤英明、山田孝之も?2016年の”大コケ映画”を振り返る (2/2ページ)
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●下馬評どおり!豪華俳優陣でも爆死した『テラフォーマーズ』
『神の舌』同様、公開前から爆死予想が相次いだのが4月に公開された実写映画『テラフォーマーズ』だ。宇宙船のセットには約1億円を費やし、伊藤英明(41)や武井咲(23)、山下智久(31)、山田孝之(33)らを擁するも見事に砕け散った。
映画評価サイト「超映画批評」の前田有一氏は、同作について3月、「進撃騒動を上回る可能性すらある」と波乱を予感させるツイートを展開。その後、本サイト上で「長年私が指摘してきた邦画の問題点が凝縮されたような映画である」「あまりに原作破壊っぷりがいきすぎて、腹も立たないほどではあるが、そんなわけで原作ファンは覚悟の上で出かけることをオススメする」と酷評し、100点満点中5点とブッタ切りにした。
公開後も酷評の嵐となり、伝説の大爆死映画『デビルマン』に勝るとも劣らないという評価まで出た。総興行収入は10億円弱と伸びず、続編の計画は白紙になったと目されている。またネット上では、同作でメガホンを取った三池崇史監督(56)の次回作『無限の住人』や『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』も爆死するのではないかと不安の声が広がっている。
●なぜ作った?“貧乳”西内まりや主演の最新『キューティーハニー』
人気の巨乳グラビアアイドルを起用したら結果が違ったかも? そう思わせたのが西内まりや主演の『CUTIE HONEY -TEARS-』だ。10月の公開前には西内のハニー姿が披露されるも、巷では「キューティーハニーじゃない」などと非難の嵐。公開日の興行成績ランキングのトップ10に入らず、興行成績は1000万円前後に着地し、案の定爆死した。
要因には、ハニーの変身シーンの定番台詞「ハニーフラッシュ」の削除や西内の“貧乳”が挙げられている。過去の実写化シリーズは、佐藤江梨子(34)や原幹恵(29)など第一線で活躍していたグラビアアイドルを起用していた。西内版も、せめて同じ路線でキャスティングすれば異なる結果になっていた可能性があるだけに惜しまれる。
「今年の爆死映画は、世間に求められていない、安易な企画が土台になっている傾向がある。まずそこに尽きる。さらに“あの役者の◯◯を起用!”なんて大々的にPRするもんだから、試しに観た人の怒りを買う。さらに主役がダイコン役者だったら槍玉に挙げられる。まさに悪循環」(前出・報道関係者)
2017年は一体どんな爆死映画が登場し、観客の怒りを買うのだろうか。登場しないことを祈るばかりだが……それはムリな話!?
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。