北朝鮮、被災地訪問を禁止した訳 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

「住宅建設を期日までに無条件で終えよという、お上(金正恩党委員長)の指示が、手抜き工事を生んだ」

「指示貫徹のための速度戦で、やっつけ工事をしたせいなのに、なんでその責任を地元民に押し付けるんだ」

「家は建てても、食糧問題は後回しか」

また、地域住民は寒さに震えながら外部からやってきた人員を監視している保安員を見て「スパイは捕まえられないくせして、庶民はよく捕まえるもんだ」と嘲笑している。

手抜き工事は、北朝鮮の長年の悪弊の一つだ。当局は、何らかの記念日に合わせて工事を完成させ、成果として誇示するために、無理な工程で工事を行わせる。そのため、安全対策や決められた手順を無視した工事が行われるのだ。

金正恩氏肝いり建設事業の一つで、昨年5月に完成した「白頭山英雄青年3号発電所」は、工期に無理やり間に合わせるため、冬季にコンクリートの打設を行なった。そのせいで、ダムの堤防がもろくなり、一部で崩壊を起こしてしまった。

また1989年には金日成主席の生誕記念日である4月15日に、無理やり間に合わせるために建設が進められていた高速道路の橋脚が崩落。500人以上が死亡する大惨事が発生している。

北朝鮮当局は、プロパガンダに利用するためだけに、全国でハリボテの山を築き続けているのだ。

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