理想を追い求めた『20世紀最高の自動車設計者』フェルディナンド・ポルシェの生涯 (4/5ページ)
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解説
この功績により彼は1988年にアウディの取締役会会長に就任し、その後グループ全体の会長にまで登り詰めることになります。
■フェルディナンド・ポルシェの代表的な作品たちフォルクスワーゲン タイプ1ナチスのスポンサードにより実現した、ポルシェの夢見た大衆車です。RRレイアウトを採用したコンパクトカーで、その形からビートルの愛称で親しまれました。2016年現在フォルクスワーゲンから販売されているニュー ビートルは、このタイプ1のデザインをリファインし企画されたモデルです。
ローナー ポルシェ
ポルシェが1899年に開発したインホイールモーター搭載のEV(電気自動車)です。後に航続距離を伸ばす目的で発電用のエンジンを搭載することも考案し、軍用車両などに応用されました。これは2016年に発売されたノートe-POWERのシリーズ方式ハイブリッドシステムと同一の発想です。
ポルシェ ティーガー重戦車photo by Bboy1990(CC 表示-継承 4.0)
ティーガーは第二次世界大戦でナチスが投入した重戦車です。名付け親もポルシェ博士。ポルシェ案とヘンシェル案という2つの案が提案されており、量産された大部分の車両はヘンシェル案の車両です。ポルシェ案は試作車として一部製作されたものが存在し、量産車と区別するためポルシェ ティーガーなどと呼ばれています。最大の特徴はローナーポルシェで少し触れたシリーズ式ハイブリッドと同様のガソリンエンジンで発電し、モーターで駆動を行うシステムを採用している点です。クラッチが不要なモーターを採用することで信頼性の向上などを狙ったものでしたが、実際に走らせると電気系統などに異常が続発、信頼性の観点から正規採用は見送られ、試作車が一部生産されただけに終わりました。
■まとめポルシェ博士は電気工学の天才でした。ローナー ポルシェをはじめ彼の残した技術は100年以上経った現代の自動車にも脈々と息づいています。