体温を感知して作動する、未来型信号機登場 (1/2ページ)
■ スマート・シグナル(信号機)とは
ヨーロッパ諸国内で最も大規模な貿易港を擁するロッテルダム。オランダ第2の都市と呼ばれるだけの活気に満ちているこの市でこのほど、斬新的な信号機がお目見えし話題となっている。人呼んで、「スマート(利口な)信号機」というのがそれだ。
いったい何がスマートなのか?というと、信号待ちをしている歩行者や自転車に乗った人たちの数を信号機がカウントし、一定の人数に達したと見極めたら緑(歩行)を点灯する機能が搭載されているからなのだ。
Source:Gemeente Rotterdam
歩行者と自転車騎乗者数をカウントするのは、信号機の上に設置された特殊センサーである。これが、信号待ちしている人たちの手から発せられる体温を感じ取って、人数をカウントするというわけだ。
通勤者や通学者でごった返す朝のラッシュ時は、センサーが人びとの体温を感知する頻度も高まるので、信号も頻繁に緑になる。そのため、人びとは待ち時間でイライラすることなく、スムーズに歩行・通行が可能になるのだ。一般的には歩行者や自転車が道路上の交通規則では最優先されているにもかかわらず、オランダではまだまだ自動車が我が物顔で歩行者や自転車をわきに押しやっている、といった感じは否めない。しかし、こうしたセンサー付きの信号機が登場したとなれば、優先してもらえるようになることは間違いはないだろう。
■ マイカー族からの苦情?
しかし、ロッテルダム市の交通課は懸念をも示しているという。通勤・通学のマイカー族から苦情が出るのではないか?というのだ。事実、以前ならばさっさと優先的に道路を走っていた自動車が、このスマート信号機の前で2分半ほど待たなくてはならないからだ。それまでは、自動的に変わる信号のシグナルに従っていればよかったわけだが、今では歩行者数や自転車数が増えれば増えるほど、頻繁に停車しなくてはならない。
Source:Pixabay
■ ドライバーにほっと一息を促す効果も?
それでも、このスマート信号機は役割をしっかりと果たしているようだ。