【新東方見聞録】大ハーンの夢は草原の彼方に(モンゴル・カラコルム) (2/2ページ)

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そして馬は人だけを乗せるものではありません。様々な物資を遠方へ運ぶのにも馬が使われます。いつの時代も、戦争は補給線の確保が要になります。カラコルムを中心に発達した駅伝制は、モンゴル帝国の最大の武器でした。また、各国の文化や調度品を伝える役割も果たしています。

人類の目から見た地球は、チンギス・ハーンの台頭をきっかけに一層大きく広くなりました。

・海を越えられず

モンゴル民族が夢見た地平線の果ては、海によって阻まれます。

騎兵隊の弱点、それは海です。チンギス・ハーンの子孫たちはユーラシア世界の最東端、黄金の島ジパングの征服を目指します。ところが馬は海上輸送が難しい動物。自慢の騎兵隊を直接ジパングの島々へ送ることができず、遠征隊は当地の戦士であるサムライに逆襲されてしまいます。

ジパングへの侵攻が無理だと悟ったモンゴル民族ですが、その頃には支配地域の山々はすっかり禿げ上がり、船を作るための木材が枯渇しました。世界各地に進出する力を失ったモンゴル人たちは、地平線の果ての光景を諦めカラコルムの草原へ戻っていきます。

その後、ユーラシア世界は航海士が活躍する「海の時代」に突入するのですが、それはまた別の話。

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