北朝鮮外交官の月給は8万円…「うつ病」も続出 (2/2ページ)

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こうした事態を避けようと「30代の若い外交官の10人に9人は子どもを一人だけ作る」という。2人の場合は否応なく1人を残さなければならないからだ。テ氏には妻との間に2人の息子がおり、幸運にも全員揃って韓国入りしたとされているが、実は娘が北朝鮮に残っているという噂もある。

それでも「特別」な存在

テ氏は在外公館には「外貨の上納ノルマ」は無いと昨年12月27日の合同記者会見の席で明かしている。ただ、北朝鮮の外務省事業庁では、在外公館別に平壌に送った外貨の額を評価基準として論功行賞を行っており、これが外交官のキャリアに影響を与えるというから、事実上のノルマと言って良いだろう。

在外公館には貿易省から派遣されている経済官吏もおり、こうした人物が主に外貨稼ぎにあたるのだそうだ。ただ現実として、外貨稼ぎの過程で逮捕・追放された北朝鮮外交官も多い。ロンドンなどの重要都市においてはともかく、アジアやアフリカの小国の在外公館では、総出で外貨を稼ぎ、せっせと金正恩氏に送っているものと見られる。

テ氏は、北朝鮮の外交の特徴として「あらゆる世論の制約を受けないところ」を挙げる。北朝鮮では、外交官の不手際で国益が損なわれたとか、対面が傷ついたとか、そのような報道がなされることはない。問われるのは過程ではなく、結果であるということだ。だからこそ、北朝鮮の外交官は「金正日と金正恩の指示に従い崖っぷちまで行くことができる」という。

こうしたミッションをこなす外交官の地位は特別だとも明かす。「金正日時代、外交官の中で粛清された人物は誰もいない。金正恩も他の部署は思い通りに扱うが、外交官だけは別だ」というのだ。その理由についてテ氏は、正恩氏が幼いころから海外で暮らしたため、外交官と身近に接してきたことが大きいと分析している。

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