【プロ野球】正田耕三が1試合6盗塁で逆転盗塁王! 今こそ振り返りたいカープの歴史に輝くタイトルホルダーたち!! (2/2ページ)
■三振か本塁打。記憶に残る本塁打王はランス!
広島はこれまでに8回、本塁打王を輩出している。歴代4位の536本塁打を放ったミスター赤ヘル・山本浩二を始め、江藤智、新井貴浩、直近では2014年にエルドレッドがタイトルを獲得した。
この偉大な本塁打王のなかで、最も記憶に残るスラッガーにはランスを挙げたい。プロ野球史上唯一の「最低打率で本塁打王を獲得」という珍記録を持つ男だ。
1987年、ランスは引退した山本浩二の後釜と期待され入団。当たれば果てしなく飛んでいく強烈なパワーを武器に、同年、見事に本塁打王を獲得した。
しかし、このランス。「当たれば飛ぶ」のだが、なかなかバットにボールが当たらないのが特徴……。39本塁打で本塁打王に輝いたものの、打率は規定打席に到達した打者のなかで最下位の.218(403打数88安打)。三振数は最多の114個。まさに三振か本塁打というギャンブル要素の強いスラッガーだった。
88安打のうち本塁打が39本。安打の半数近くが本塁打となるそのロマンは、30年近く経った今も、広島ファンの心に刻まれている。
広島は、2005年に新井貴浩が本塁打を獲得して以来、長らく日本人の本塁打王が誕生していない。待望の「和製本塁打王」を期待できる選手といえば、堂林翔太ではないだろうか?
本人は中距離ヒッターと自認しているようだが、スタンドまで広角に運べる長打力はスラッガーとしてのロマンに溢れている。レギュラー争いから一歩後退し、背水の覚悟で挑む今シーズン、新井に弟子入りするなど精神面から鍛え直そうとしている。
期待の男・堂林が覚醒すれば和製本塁打王の誕生も夢ではない!?
■誕生なるか3年連続の沢村賞投手!?
先述した通り、昨シーズンはジョンソンが沢村賞を獲得。2015年シーズンは前田健太が沢村賞。2年連続で沢村賞投手を輩出している。もし、今シーズンも沢村賞投手が生まれれば、1956年から1958年にかけて国鉄(現ヤクルト)が成し遂げて以来の「3年連続同一チームから沢村賞投手排出」という快挙となる(国鉄は3年とも金田正一が受賞)。
投手力の強い今の広島ならば、その可能性はある。
今シーズンも記憶に残るタイトルホルダーが誕生することを大いに期待したい。
文=井上智博(いのうえ・ともひろ)