【プロ野球】正田耕三が1試合6盗塁で逆転盗塁王! 今こそ振り返りたいカープの歴史に輝くタイトルホルダーたち!! (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

今こそ振り返りたいカープの歴史に輝くタイトルホルダーたち!!
今こそ振り返りたいカープの歴史に輝くタイトルホルダーたち!!

 昨シーズン、25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島。優勝チームらしくジョンソンが外国人投手としてはバッキー(阪神)以来、52年ぶりとなる沢村賞に輝き、野村祐輔が最多勝を獲得とタイトルホルダーを排出。また、新井貴浩が2000安打、黒田博樹が日米通算200勝と大記録を達成した。

 今季の連覇にも選手個人の力は必要不可欠だ。ということで、広島の歴史の中で誕生したタイトルホルダーのなかから、特に記憶に残る選手を挙げ、今シーズンの広島から生まれそうなタイトルホルダーを予測してみたい。

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■広島野球の象徴するタイトルは盗塁王

 広島の伝統的な野球スタイルといえば機動力野球。この機動力野球を語る上で盗塁は欠かせない。これまでにスピードスター・高橋慶彦、トプルスリー・野村謙二郎、緒方孝市ら、そうそうたる顔ぶれが盗塁王のタイトルを獲得している。その数、実に18回。

 特に1990年代は、野村が3回、緒方が3回、と10年間で6度のタイトルを獲得。盗塁王こそ、まさに広島のタイトルホルダーの象徴といっても過言ではない。

 そんな広島の盗塁王のなかでも、特に印象的な選手は誰か? ここは正田耕三を挙げたい。

 正田は好守のスイッチヒッターで首位打者を2回獲得(1987年、1988年)。広島の二塁を長く守り続けた名手でもあった。その正田が盗塁王として、なぜ印象的なのか? それは、獲得達成のドラマがあまりにもセンセーショナルだったからである。

 1989年、盗塁王争いは最終戦までもつれた。タイトルを争ったのは正田と笘篠賢治(ヤクルト)。ヤクルトは広島より早く全日程を終了しており、笘篠は32盗塁で、2位の正田に4つの差をつけていた。

 笘篠の盗塁王は揺るぎない。野球ファンの多くはそう確信していた。しかし、正田は最終戦で1試合6盗塁という離れ業を見せ、奇跡の大逆転。盗塁王を獲得したのだ。1試合6盗塁。これは、現在も破られていない日本記録。タイトルのかかった試合で6つもの盗塁を決めた技術と精神力には、記録以上の価値がある。この逆転劇こそ、広島史上、最も印象に残るタイトル獲得の瞬間だった。

 昨シーズンは、田中広輔がリーグ2位の28盗塁を記録。今シーズンは盗塁王の獲得に期待がかかる。しかし、盗塁成功率は.609と成功率は低い。成功率の向上が盗塁王獲得への課題だ。

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