玄関先で転倒し動けなくなった飼い主を、雪降る中20時間もの間励まし続けたゴールデンレトリバー(アメリカ)

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玄関先で転倒し動けなくなった飼い主を、雪降る中20時間もの間励まし続けたゴールデンレトリバー(アメリカ)
玄関先で転倒し動けなくなった飼い主を、雪降る中20時間もの間励まし続けたゴールデンレトリバー(アメリカ)

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 2016年の大みそかの夜、米ミシガン州にある自宅の玄関先で転倒した男性は、その衝撃で首を骨折し、脊髄が圧迫され体が動かなくなってしまった。薪を取りに外に出た矢先の出来事だった。

 この日は雪が降っており、気温はマイナス4度。自力で起き上がることができない男性は、そのまま20時間もの間、雪積る地面に軽装のまま横たわっていた。だが凍傷になることもなく奇跡的に一命を取り留めた。そのそばを片時も離れず励まし続けた愛犬がいたからだ。

 なすすべもなく地面に転がっていた体を温めながら、助けを呼ぼうと吠え続け、意識を失った後も励まし続けてくれた愛犬の無償の愛に、この男性は永遠の感謝を示しているという。



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Dog Helps Keep Owner Alive After Paralyzing Fall Traps Him In Snow For 20 Hours・大みそかの夜に転倒して動けなくなった男性
 12月31日の午後10時30分ごろ、ボブは自宅の暖炉で暖まりながら愛犬のゴールデンレトリバー、ケルシーと一緒にサッカー観戦をしていた。ちょうどCMになったとき、彼は家の外にストックしてある暖炉の薪を取りに行った。

 ちょっとそこまでのつもりで上着も羽織らず、ジーンズとスリッパ、長そでシャツという軽装のままで外に出たボブ。うっかりつまづいてしまい、5mほど歩いたところで氷に足を滑らせ派手に転んで首を打ちけ倒れてしまった。

ボブと愛犬のケルシー

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image credit:Mclaren Northern Michigan /via youtube

 なんとか起きようとしたが体が動かない。一体自分はどうなってしまったのか。混乱しながら助けを求めて叫んだものの、隣の家までの距離は最短でも500mはある。

 何も大みそかの夜に・・・絶望的な気分になった彼だったが、飼い主の一大事をしり駆けつけてきたのが愛犬のケルシーである。ボブの異変を察っすると、彼の体の上に身を横たえ、助けを呼ぼうと必死に吠え始めたのだ。

ケルシーは懸命にボブを励まし続けた

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 当時の気温はマイナス4度。片時も離れずにケルシーが体を温かく保ってくれた。なんとか耐えて生き延びるしかない。ここで眠ったらお終いだ。ケルシーはボブの顔や手を舐め、睡魔と戦う彼を励ましてくれた。・意識を失ったボブの代わりに吠え続けたケルシー
 すでに夜は明け、もう日暮れになっていた。隣人は現れず、声はとうに枯れていた。生き延びるために気を張っていたボブもついに限界を迎え、意識を失った。

 だがケルシーはそこであきらめず、飼い主の危機的状況を知らせるためひたすら吠え続けた。それからおよそ1時間後の1月1日午後6時30分頃、ボブはようやくケルシーの声に気づいた隣人に発見された。

ボブは玄関からわずか5mのところで倒れていた

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 ようやく同州のマクラーレン北部病院に運ばれたとき、ボブは低体温状態で首が折れてヘルニアを発症していた。そのヘルニアが脊髄を圧迫して急性の対麻痺もしくは足の麻痺を引き起こしていた可能性があった。

 救急医はすぐに緊急手術にとりかかった。その頃になってボブは自分の体が凍傷になっていなかったことを知り、一度も離れることなく自分を温め続けていたケルシーの姿を思い出し、胸がいっぱいになった。・ケルシーの頑張りに感謝を捧げるボブ


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image credit:Mclaren Northern Michigan /via youtube

 手術の結果、ボブは幸いにも奇跡的に体が動くようになり、通常よりも早いスピードで回復している。とはいえ元の運動機能を取り戻すまでには長いリハビリが必要になる。

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 ボブは自分を麻痺から救ってくれた医師はもちろんのこと、氷点下の気温の中で自分に寄り添い、彼に代わって吠え続けてくれたケルシーに永遠に感謝すると語っている。

 彼女がいなければ、彼は隣人にも知られることなく、そこで息絶えていたかもしれないのだ。


via:mclarenyahooaolほか・translated D/ edited by parumo




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