金正恩氏「拷問部隊」内で銃乱射事件が発生か (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

情報筋は「両江道の司法機関が箝口令を敷いているため、これ以上の詳しい経緯はわからない」としている。

この部隊は、保衛省傘下の両江道安全保衛局直属の独立小隊で、小隊長と政治指導員兼副小隊長、7人の兵士からなる。保衛省の事情に詳しい別の情報筋は、昨年入隊したばかりの兵士AとBが、上官から頻繁に暴力を振るわれていたことが事件の背景にあると見ている。

国境警備隊はかつては、密輸や脱北を見逃すことによって、住民からワイロをせしめてきた。泣く子も黙る拷問部隊ではあったものの、良くも悪くも北朝鮮の商売人や庶民たちと持ちつ持たれつの関係だった。しかし、金正恩党委員長は国境警備を厳格にし、腐敗も厳しく取り締まる方針を示している。配属された上官も兵士たちも、以前ほどの利権にはありつけていない。こうした変化が今後も凶悪事件を誘発する一つの要因になるかもしれない。

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