1月23日は“花粉症対策の日” 飛散時期から予防対策までを総まとめ!
1月23日は
花粉症対策の日だということをみなさんはご存知ですか?
毎年春になると鼻がぐずぐずして、目がかゆくなって大変…そうなる前に早めに対策を打っておきましょう。
今回は花粉症の飛散時期から効果的な予防対策までを、一挙にまとめてご紹介していきます。
2017年 花粉飛散予測
日本気象協会の発表によると、 2017年2月上旬には花粉の飛散開始が九州北部・中国・四国・東海地方で見込まれており、春花粉(スギ・ヒノキなど)の飛散量は西日本で2016年の倍以上の数値が予測されております。
2016年 花粉の流行傾向振り返り
2016年の春花粉の流行傾向を振り返ると、スギやヒノキの花粉が、西日本に多く、東に行くほど少なめであるという特徴がでしたが、長期間飛散が続き、症状がとてもつらく感じた方も多かったようです。
花粉症を発症する前に出来る対策
初期療法
花粉が飛散する2〜4週間位前から抗アレルギー薬を服用し、症状の悪化を防ぎます。
手術療法
鼻の粘膜の一部を手術で除去、またはレーザー照射を行い症状を抑えます。
減感作療法
低濃度で少量のアレルゲンを皮下注射により投与し、アレルゲンへの反応を減少させます。
舌下免疫療法
アレルゲンであるスギ花粉を「舌下液」として、少量を毎日舌下においてアレルゲンに体を慣らしていく治療法です。
即効性は無く、治療が終わるまで3~5年かかるといった特徴があります。
花粉症治療に有効な薬の種類
花粉症の薬として主に用いられるのは以下の4つです。
1.抗ヒスタミン薬
鼻の粘膜でヒスタミンを遮断することで、花粉症の症状が改善します。
副作用として、眠気に襲われたり、喉がとても渇くなどがあります。
2.メディエーター遊離抑制薬
アレルギー症状を引き起こす物質を、メディエーターなどで、抑制してくれる薬です。
効果が出るまで2週間程度かかる場合があるので、花粉情報を活用し、てタイミングよく利用しましょう。
3.抗ロイコトリエン薬・血管収縮薬
花粉症特有の鼻がむず痒く、粘膜は赤く腫れて鼻づまりを引き起こすロイコトリエンという物質をおさえる薬です。
また、血管収縮薬は、血管を収縮させ腫れを引かせます。
頻繁な利用は避ける薬ですが、一時的な効果を期待できるので、いざというときに使うといいでしょう。
4.ステロイド薬
症状が特にひどい時などに使われます。
ステロイド系の薬は効果が高く、その分副作用も重く出ることが多いので注意しましょう。
花粉症治療に有効な注射の種類
飲み薬以外にも、花粉症は注射治療によって軽減させることができ、以下の3種類があります。
1:ステロイド注射
ケナコルトAというステロイドを注射処理をすることで、即効性の花粉症対策を行うことができます。
絶大な効果を得ることができるのですが、副作用が強く、糖尿病や生理不順、生殖機能障害、肝機能障害などの病気の原因にもなりますので、最近は積極的には行われていません。
2:アレルゲン注射
アレルギーの元となるアレルゲンを、皮下注射することにより、アレルギー体質を改善させることを目的としています。
効果が出るまでの期間が長く、早くても3カ月経過しないと治療の効果を実感することができませんので、シーズン前に処置することをオススメします。
3:ヒスタミン注射
ヒスタミンの成分が含まれている、ヒスタグロビンという注射を打つことにより、ヒスタミンに対する抗体を作ろうというのがこの治療の目的です。
ヒスタグロビンという物質は、生物由来の物質ですので、副作用が非常に少ないことで知られています。
しかし、人によってはめまいや吐き気、頭痛に悩まされることがありますので注意しましょう。
花粉症治療に有効な点鼻薬の種類
鼻から処方する点鼻薬も花粉症には有効で、以下のように3種類存在します。
1.血管収縮薬
強い血管収縮作用で速効性があり、使用直後から鼻の通りがよくなります。
しかし使い続けると効果が薄くなったり、多用すると鼻の粘膜が刺激され腫れてしまうなどの恐れもあるので、症状のひどいときだけ、短期間使うことを心がけるといいです。
2.抗アレルギー薬
アレルギー性鼻炎や花粉症に有効ですが、即効性はなく、ある程度の期間を継続し使用することで効果が得られます。
花粉症では、予防的に早めに使用を開始することでより効果が期待できます。
3.ステロイド薬
症状の強いときに用いる薬で、使用開始から数日で効果がでてきますし、炎症をとる優れた作用があります。
しかし、噴霧の仕方が誤っていると一部の粘膜に多く噴霧されてしまい粘膜が荒れ、鼻血がでやすくなることがありますので、正しい使用法が大切です。
花粉症を薬を使わずに対策する方法
1:マスクやメガネをする
とても有効な対策なので、ぜひ取り入れましょう。
2:花粉がつきにくい素材の服を着る
ウールやフェイクファーといった花粉が付着しやすい素材は避け、レインコートのようなツルツルした素材の服を着るようにします。
さらにブラシを使って、外で軽く払うと完璧です。
3:窓を開ける回数を減らす
雨の日など花粉の飛散量の少ない日に換気するようにしましょう。
4:外での布団干しは避ける
花粉をできるだけ家に持ち込まないことが鉄則です。
5:就寝前に入浴する
身体についた花粉を落とすために、就寝前の入浴も効果的です。
6:掃除機をこまめにかける
床面1平方メートルあたり20秒かけてしっかりとかけましょう。
7:花粉対応の空気清浄器を使用
部屋のなかにも花粉が紛れ込んでいる可能性があるので、空気清浄機で対策をすることが大切です。
また、高性能な加湿器には、空気清浄効果をもつものがあるので、花粉を除去することが期待できます。
最後に編集部から一言
いかがだったでしょうか。たかが花粉症とはいえども、目がかゆくなったり、鼻がぐずぐずするのは避けたいものですよね。
今回紹介した対策方法で、春を気持ちよく迎えられることを願っております。