天才テリー伊藤対談「鈴木宗男」(1)露に変わってから問題が動き始めた (2/2ページ)

アサ芸プラス

テリー うーん、まだまだ溝は深いですね。

鈴木 そういう世論も背景にしながら、平和条約締結に向けていちばん現実的な進め方をしていかなければなりません。そう考えると、「まずは経済協力から」というのが、私は真っ当な話の筋道だと思います。

テリー ただ、今はロシアが不景気ですから、日本に経済協力だけさせて、結局1島も返ってこないってことになるのが心配なんですよ。キャバクラでオッパイ触ろうとしたら、「その前にお金ちょうだい」って言われて、結局、触らせてもらえないみたいな(笑)。

鈴木 いわゆる「食い逃げ論」ですね。でも、それはないんですよ。

テリー なぜ、そう言い切れるんですか?

鈴木 経済協力は税金を使うのではなくて、民間企業が出ていく形になるからです。民間は採算が合わないと出ていきませんが、ロシアは油やガスを持っていますから、まず損はない。その将来性を見込んでの投資はあると思いますね。

テリー なるほど。ということは、それらがうまく回っていけば将来的に北方4島に日の丸が立つ、ということですよね。

鈴木 ええ。しかし沖縄の返還だって、戦後27年かかっていますから。

テリー だって、もう今は戦後71年目ですよ。まだまだかかるものなんですか?

鈴木 いや、現実にはまだ25年と言ったほうがいいでしょう。

テリー え、それはどういうことですか?

鈴木 91年までのソ連は共産主義国家で、それまで「領土問題はない」と主張していたんですから。それがロシアになって、「法と正義に基づいて、話し合いで解決しましょう」ということになって、やっと領土問題が具体的に動き始めたと言えるのです

テリー なるほど。そう考えると、まだ25年なんだなァ。それでも、あと2年で沖縄と並びますよ。

鈴木 安倍総理は頑張っていますし、私は間違いなく、今回新しいスタート台には着けたと感じています。

「天才テリー伊藤対談「鈴木宗男」(1)露に変わってから問題が動き始めた」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 1/26号日露首脳会談鈴木宗男北方領土テリー伊藤社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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