沖縄に伝わる「アジクェーグヮンス」 別名「預かり位牌」とは? (2/2ページ)
それは、ある家の後継者がない場合、あくまで一時的にという名目だが、親戚などの家が位牌を預かるしきたりである。現代日本、いわゆる本土でいえば、「無縁仏」となった家の祭祀を、親類が引き受け、「無縁仏」でないように扱うような仕組みである。
但し、実際には何世代にも渡って預かられるケースも多く、中にはそのアジクェーグヮンスの主であった家についての情報が、余り多くは現代に伝わっていないこともある。
■最後に…
このアジクェーグヮンスは、一般的にその預かっている家の仏壇に祀られる。多くは、仏壇に向かって右側にその家の位牌が、左側にアジクェーグヮンスが安置される。但し、アジクェーグヮンスの主が、預かっている家よりも「格上」の家とみなされている場合、例えばアジクェーグヮンスを預かっている家の先祖が、アジクェーグヮンスの主の家から「分家」した場合などには、アジクェーグヮンスの方が、向かって右側に置かれるケースも多々ある。
参考文献:トートーメーの民俗学講座―沖縄の門中と位牌祭祀