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本好きリビドー(139) (2/2ページ)

週刊実話

引かれ合い、カラダの関係を結ぼうとする。だが彼は、男性器を著者の中に挿入させることができなかった。やがて結婚するも、現在までの20年間、1度たりとも貫通していないというのだ。
 なぜ「入らない」のか…。ネタバレになるのでここでは伏せるが、じつは著者は他の男性のモノなら入る。夫も他の女性だったら、入ることもある。
 つまり、この夫婦は互いの身体的な相性が最悪なのである。
 著者はこのことを、誰にも相談できずにいる。親からは「子どもはまだ?」と急かされる。友人同士で夫婦生活の話題になっても、ついていけない。心は孤立を深めていく。
 夫婦のセックスレスなどという問題が軽微に思えるほど深刻だ。愛し合っているのに、セックスしたいのに、できないのだから…。
 だが著者はやがて、カラダの関係をも超えた新しい夫婦の形を模索し始める。セックスとは、男と女とは、夫婦とは、子どものいない家庭とは…などなど、今の日本が抱えるさまざまなテーマを提起しつつ、それでも前向きに生きる女性の物語を、ぜひ本誌のオヤジ世代読者にオススメしたい。
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)

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