夜間授乳はなぜ必要?やめるタイミングは?
母乳育児の方もミルク育児の方も、夜間に赤ちゃんの泣き声で起きて授乳をするのはつらい作業かもしれません。しかし、この夜間授乳は赤ちゃんにとってもお母さんにとっても重要な役割を果たしています。
そこで今回は、夜間授乳はなぜ必要なのか、いつまで続けたら良いのかについて医師にお聞きしてきました。
なぜ夜間授乳は必要なの?新生児は昼と夜の区別をつける体内時計が発達しておらず、胃袋の容量も少ないため、昼も夜も1~3時間おきに空腹を訴えて泣きます。そのため夜間も母乳もしくはミルクを与えることになります。
大人にとって夜間もしょっちゅう睡眠を妨害されるのはつらいことですが、産後はオキシトシンやプロラクチンといったホルモンの作用で、細切れ睡眠がさほどつらくない状態になっています。
夜間授乳はいつまで続けたらよい?やめるタイミングは?赤ちゃんの成長とともに、夜に空腹を訴えて泣く頻度は少なくなっていき、離乳食を開始すると夜間授乳を必要としなくなることが多くなります。
夜間に母乳を排出しないと体が母乳はもう必要ないと判断し急速に母乳分泌が落ちる可能性があります。特に
母乳分泌が安定するまでの産後1~3か月程度は、母乳育児を希望する場合は夜間も母乳を排出することが重要になります。
逆に、昼間は授乳していなくても、夜間授乳をしているとホルモン状態から月経が再発しにくく排卵も起こりにくいとされています。そのため、早く次の妊娠を希望される場合、昼間だけでなく夜間に母乳をあげるのをやめる必要があります。
離乳食開始後、夜間にいつまで授乳を必要とするかは個人差が大きいです。離乳食をしっかり食べられるようであれば、7~8か月の時点で、眠る前に母乳かミルクを飲んで、その後は朝まで必要ないという状態になることもあります。よく寝ているようであれば、起こしてまで飲ませる必要はありません。
歯が生えてきたら
歯が生えてくると、夜間に母乳やミルクを飲むことは虫歯につながるので、母乳やミルクではなく白湯やお茶に切り替えていく必要が出てきます。 つらい夜間授乳を乗り越えるためのポイント夜に赤ちゃんの泣き声で起こされて授乳するのは、いくらホルモンが守ってくれているとはいえ苦痛です。特にミルクの場合、お湯や哺乳瓶を準備し、ミルクを計量し、適温にさまし、授乳後は哺乳瓶の消毒をするというのはかなりつらい作業です。
そんな時は、負担を減らせるような器具を使ったり、以下のような工夫をしてみましょう。
ミルク育児のための便利な器具や工夫
・お湯を70℃に保てる調乳ポットを利用する
・キューブタイプで計量の必要ない粉ミルクを使う
・あらかじめ粉ミルクを一回分ずつ計量してミルカーに入れておく
・哺乳瓶や乳首の予備を大目に準備する 夜間授乳の負担を減らしてくれる「添い乳」母乳の場合はミルクよりは楽ですが、特に寒い季節は体を起こして授乳し、また寝床に赤ちゃんを降ろして寝かしつけることだけでも苦痛でしょう。体を起こして授乳していて寝てしまい、赤ちゃんを落としてしまったという方もいます。そういった苦痛の多くを解決してくれるのが添い乳です。
添い乳にはメリット・デメリットがあるため賛否両論となっています。
添い乳のメリット
何と言っても楽なことです。赤ちゃんと並んで寝て、泣いたら横になったままおっぱいを出して赤ちゃんを引き寄せれば終わりです。赤ちゃんもお母さんも寝落ちできます。
添い乳のデメリット
お母さんがあまりに深く眠りすぎていると、赤ちゃんにのしかかってしまったり、乳房で赤ちゃんの口・鼻に押し付けて窒息させてしまったりする危険があります。睡眠薬やアルコールを飲んだ状態での添い乳はやめるべきでしょう。
また、お母さんが寝落ちしてしまった場合、げっぷを出さずに赤ちゃんが寝てしまい、吐き戻して窒息してしまうリスクがあります。
大人がベッドで寝ている場合は、一緒に寝ると転落のリスクがあります。他には横向きで母乳を飲むので、下側の耳に母乳が逆流し中耳炎になるリスクがあると言われていますが、お母さんが体を起こした状態で授乳しても添い乳でも赤ちゃんの姿勢はあまり変わりないので、中耳炎については添い乳独自のリスクというより、ミルク育児に比べて母乳育児の持つリスクであると言えるかもしれません。 医師からのアドバイス赤ちゃんが授乳を必要とする期間は、長くても2年程度でしょう。授乳を必要としなくなってから振り返ってみると、赤ちゃんとの貴重な触れ合いの時間であったと懐かしく思い出すかもしれません。
大変なこともありますが、工夫して乗り越えられるといいですね。
(監修:Doctors Me 医師)