電通過労自殺の影響で広告業界はどう変わった? (2/2ページ)

まいじつ

厚労省は、平成27年の4~12月の間に4790件の違法残業を摘発しましたが、指導を行うまでにとどまっています」

さらに、こうした上っ面だけの指導では手ぬるいと指摘する。

「広告業界の過酷な労働条件は、早急に解決すべき課題ではありますが、特効薬がありません。違法な労働をさせる企業名を公表し、書類送検などが起きた企業の行政との契約の取り消しや入札資格の取り消しなど、制度面からの規制だけでは足りません。子会社との資本関係や、下請けまで労働実態の査察を拡大するなどの強化をするのが最優先なのではないでしょうか」(同・社会保険労務士)

学生たちも広告業界を就職先として敬遠するようになったという。かつての“コピー1行1000万円”といわれたバブルの時代は、遠い遠い昔の話だ。

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