「言葉で説明」はもう古い! イメージの共有をイラストですべき理由 (2/2ページ)
イラストを使ったコミュニケーションを提唱する『一瞬で心をつかむ 伝わるイラスト思考』(松田純著、明日香出版社刊)によれば、ある公立小学校で行われた実験で、「文字だけの教科書」を使って授業を受けた子どもと、「イラストや図やまんがを組み込んだ教科書」を使って授業を受けた子どもが同じテストを受けたところ、後者の子どもの成績が前者の30%もよかったといいます。
もちろん、イラストだけで全てが伝わるというわけではありませんが、言葉の理解を促す上でとても重要な役割を果たし、コミュニケーションの齟齬を最小限に抑えることができるはずです。

『一瞬で心をつかむ 伝わるイラスト思考』は、「イメージ」を一瞬で相手と共有できるようにする「魔法のツール」としてイラストやグラフィックを挙げ、どんな人でも伝わるイラストを作れるためのスキルを教えてくれます。
イラストといえば、絵心なりセンスなりの才能が必要だと感じるでしょう。しかし、著者の松田純さんは誰でも身につけることのできる「スキル」だと訴えます。
例えば、「営業部の○○さんと制作部の○○さんのイラストを描きたい」といったときに、その人のリアルな似顔絵を描く必要はありません。イメージが共有できればいいのですから、「ディフォルメ」でシンプルにしてしまって良いのです。これは「○○さんだよね」と分かる特徴さえつかんでいれば、相手に伝わるはずです。
他にも、イラストやグラフィックをどのように資料に落とすか、トークに連動させるかといったところまで本書では教えてくれます。話し下手、整理するのが下手といった部分をサポートする技術が詰まっている一冊です。
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まだまだ言葉で説明する文化が強い日本のビジネスシーンですが、これから先、国境を越えて様々な人とコミュニケーションを取ることになったときにイラストはとても使えるスキルです。また、世代間を越えたイメージの共有でも有効でしょう。
本書を参考にしながら、少しずつ人に伝えるときにイラストを取り入れていってみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)