【不朽の名作】松方弘樹さんも出演していたアクションてんこ盛り時代劇「将軍家光の乱心 激突」 (2/3ページ)
大人数でのスピーディーな殺陣などもはや当たり前。ド派手な爆発や、ターザンロープ、ワイヤーアクション、 酔拳のようなカンフーアクションなどなど、胸焼けするほどスタイリッシュなシーンの連続で、ストーリーの粗など、どうでもよくなるほどだ。
展開的には逃避行の間に、「俺にかまわず先にいけ!」状態で仲間が次々と倒れるため、角川映画の『里見八犬伝』に近い雰囲気はする。だが、エキストラの人数の多さや、アクションの手数の多さでは同作と比較にならないだろう。特に乗馬してでのアクションが多いのが特徴で、落馬のシーンでのスタントなどは注目。今では考えられないような危険なシーンもある。騎馬状態で火達磨はさすがに思いついてもなかなかやらないだろう。時代劇にも関わらず、とにかく爆発が目立つのもかなり奇抜な点だ。橋や家屋まで吹き飛ばす。もう特撮作品のような火薬量だ。
ちなみに、千葉は役者としても出演しており、伊庭庄左衛門役で、刑部らに立ちはだかるが、全編に渡り、スタントを使わず自身でアクションしていたようだ。終盤の刑部と庄左衛門の一騎打ちの殺陣は、太刀筋が早すぎて見えないレベルでチャンバラをしている。最近の殺陣に慣れているとたぶん驚くこと間違いない。しかも、足場の悪い屋根などを走り回りながらやっているというオマケつきだ。
他に特に印象に残るのが、敵の忍者集団が持っている、一時期流行ったダイエット器具の、ボディブレードみたいな形状の投槍だ。これがもう投擲前に、頭おかしいくらい無駄に振り回しており、どうしても笑い所となってしまう。あの振り回す予備動作いらないだろ。劇中で唐突に入るTHE ALFEEの挿入歌『YOU GET TO RUN』かなりの破壊力だ。一応時代劇なのに、このセンスはなかなかない。
とにかくアクションばかり、「JACのPVかよ!」とツッコミを入れたくなるほどのアクション最優先のおバカ映画だが、これをストーリー展開が安っぽい、人物描写が浅いなど文句を言うのは野暮というものだ。とにかく視覚的な勢いだけで、観ていて心地が良いレベルになっている。緩みもなくひたすらアクションを詰め込んでいるという部分では、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で、現在もネットなどでカルト的人気を博している『コマンドー』のようなノリに近いものがある。