【不朽の名作】松方弘樹さんも出演していたアクションてんこ盛り時代劇「将軍家光の乱心 激突」 (3/3ページ)

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あとは劇中の名言・珍言があれば完璧だったが、残念ながらその部分だけはこの作品は弱い。アクションに振り切ったおかげで、会話が全く印象に残らない。刑部役の緒方はともかく、仲間の浪人役として出演していた、長門裕之や織田裕二などは、まともに会話しているシーンも殆どないという状態だ。

 そんななかで、比較的会話が多いのが、クライマックスとなる竹千代と家光が江戸城で対面する場面だ。しかし、ある意味アクションより強引な勢いで決着がつく、コントのようなノリになっている。まずタイトルに偽りありだ。家光以外も乱心状態で、京本と松方の「今更それ言うの!?」感満載のセリフの応酬は、本来笑うところではないが、シリアスな分、余計滑稽さを感じてしまう。指導者として色々ダメな部分ばかりで、おそらくこの世界の江戸幕府は早々と倒幕されたのではないだろうか? 老中の重次は、家光が死去すると殉死したと言われており、その辺りに注目してかなり力技で締めたような感じだ。どう企画段階で話してこういうオチになったのか理解不能だが、まあ、その訳わからない展開も含めてこの作品、ある意味では最高だ。

(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)

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