秋津壽男“どっち?”の健康学「尿で気になる『回数』と『時間』の問題。突然の頻尿は糖尿病の可能性もあり」 (2/2ページ)

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ホースで水をまいた時、蛇口を閉めて残ったしずくが出てくるのと同じで、残った尿が膀胱に残っているだけのこと。医学用語では「排尿後滴下」と言います。

 ズボンのチャックを上げた際にチロチロと出てくるのが気がかり、という人も多いようですが、その場合、排尿後に尿道をしぼってください。ペニスを振るのではなく、蟻の門渡りからペニスの間を、ホースの水を押し出すようにしぼる(=ミルキング)と、残った尿が出てきます。あるいは排尿後に爪先立ちをすると括約筋がキュッと絞められ残尿が出てきます。また、排尿の際にチャックを開けるだけでなく、ズボンとパンツを完全に下ろすと尿道の圧迫もなくなりますので、座って用を足すようにするといいでしょう。

 残尿感は病気ではありませんので、さほど気にすることはありません。お酒好きの人は、アルコールを控えると感じなくなることもあります。ただし、残尿感に加えて痛みがある場合は膀胱炎が疑われます。こちらは女性に多い症状ですが、病院に通って規則正しい生活をすれば治ります。

 尿は色も重要です。血尿は当然として、紅茶のようにオレンジがかっていれば肝臓の病気が、真っ黒だと腎臓が、白く濁っていれば膀胱炎が疑われます。洋式トイレを使った際に、尿の色を見る習慣をつけてください。また、排尿後に泡立つと蛋白尿と言われますが、排尿時の勢いによることが多いので、30秒ほど待って判断してください。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「尿で気になる『回数』と『時間』の問題。突然の頻尿は糖尿病の可能性もあり」」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 2/9号“どっち?”の健康学頻尿秋津壽男糖尿病カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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