アメリカ留学中の学生が説明! 正規留学生・交換留学生・私費留学生の違いとは?【学生記者】

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こんにちは! ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校経営学・アジア学部4年のきゃれです。

ここ数年で留学がとても身近になってきたかと思いますが、みなさんは正規留学と交換留学、さらには私費留学の違いを知っていますか? 私は現在、正規留学生としてアメリカに留学していますが、大学で交換留学生あるいは私費留学生として日本から来た留学生に出会い、話を聞く機会が多くあります。

今日は正規留学生の私が見た、正規・交換・私費留学生の違いをレポートさせていただきます! あくまでも正規留学生が考える正規留学生・交換留学生・私費留学生の違いの一意見であることを頭に入れて読んでいただけたらうれしいです。

1.そもそも正規・交換・私費留学生の意味って何?

a)正規留学生とは

正規留学生とは、海外の大学や高校などの教育機関に出願・合格し入学、そしてその学校で学位をとる留学生です。出願の際、高い語学力(SATやTOEFLのスコア)や推薦書などが必要となり、1年などではなく2〜4年の長期での留学になるのが正規留学の特徴です。私は高校卒業後、渡米し現在の大学に直接入学しました。そして今年学位を取得予定です。よって私はこの正規留学生の分類に属します。

b)交換留学生とは

交換留学生とは日本の大学に所属し、大学のプログラムを使い、大学が提携している他国の大学に期間限定(最大1年程)で留学する留学生のことです。日本の大学生で一番の多い留学のタイプが交換留学かと思います。私の大学も早稲田大学を初めとしたいくつかの日本の大学と提携を組んでいるため、毎年一定数の日本人が交換留学生としてやってきます。

c)私費留学生とは

私費留学生とは、日本で在籍している大学のプログラムを利用せず、一定期間留学にきている学生のことを指します。自分で大学を探し出願などをするので正規留学生と似ていますが、私費留学生の多くは大学を休学し自分で定めた期間だけ留学をしています。交換留学よりもフレキシブルに留学計画を立てられるのが特徴です。

2.みんな同じ留学生だけどそれぞれの違いは?


a) 我が道を貫く正規留学生

正規留学生の特徴は、自ら海外の大学へ行きたいと思い来ているパターンが多いので、目的を持っていてしっかりしている人が多いと感じます。さらに異国で一人でも乗り切る意欲があるせいか主張が強く、キャラの濃い人が多い気がします。

同時に学位を取りにきていることもあり、成績にかなりシビアなため勉強に追われている人が多いのも正規留学生の特徴。というのもGPAが2.0を下回ると大学から警告通知が来たり、VISAが取り消されたりといろいろと大変なことになるからです。また就職活動する際にこのGPAが大きく影響してくる他、単位を落とすとその分卒業時期が延びる等シビアな状況に追い込まれます。

私も常に課題に追われているにも関わらず遊ぶのも妥協しないため、寝不足になっている正規留学生のうちの1人(笑)。「アメリカの大学は入学が簡単、卒業が大変」と有名ですが、まさにその通りだな〜と感じる毎日です。

b) 留学生活をフルに楽しむ交換留学生

留学期間が限られているので、勉強よりも旅行などといった今しかできないことを最優先にする人が多い傾向にあるのが交換留学生。特に留学期間が短ければ短いほどそういう傾向にあるのではないでしょうか。もちろんこれは各大学のプログラムにもよります。聞いたところによると留学先での成績が直接日本の大学の成績に反映される大学もあるそうで、その場合は「勉強なんかそっちのけ!」というわけにはいかないですよね。

また交換留学生の中には、大学のカリキュラムで留学が必須だからという理由で留学している人もいます。こういった交換留学生は私の在籍している大学のように比較的立地のいい所を選ぶのかもしれません。

もう1つ私が気づいたことは、交換留学生は「学問を学ぶために留学する」というよりも、「文化などを学ぶために留学している」人が圧倒的に多いのだということ。そのため正規留学生が図書館にこもって勉強しているのに対し、交換留学生は積極的に外に出ています。交換留学生はそういった意味で、留学していることによって得られるチャンスを最大限に活用できているのかもしれません。

c) 正規留学生と交換留学生の間にいる私費留学生

私費留学生は自分で面倒な大学選びや手続きをして留学してきているので、正規留学生と似て「目的意識が明確なしっかりしている人」が多い印象です。さらに私費留学生は同じ大学から留学している知り合い等がいないという意味でも一匹狼です。私の大学は25000人以上学生がいるため、このような私費留学生は留学に来ているという情報も入らず見つけるのが大変です!

また、大学のプログラムを使っていないので単位や成績が関係ないことが多いという点で、交換留学生と同じく、勉強よりも今しかできないことを最優先する傾向があるかと思います。

■ まとめ

正規留学・交換留学・私費留学の違いを分かっていただけたでしょうか? 留学をしたいと考えていた方に留学にも種類があることを知っていただけたのではないかと思います。ここで書かせていただいた各留学生の傾向はあくまでも私の大学で私が見てきた日本人留学生の特徴をまとめたものです。国や大学によって異なる可能性があることを頭において留学する際の参考にしていただけたらと思います。

私は正規留学生なのでもちろん正規留学をおすすめしますが、どの留学方法にもそれぞれメリット・デメリットがたくさんあります。ぜひ留学を考えている方はいろいろな方の留学経験を参考にしてみてくださいね!

文・きゃれ

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