【プロ野球】三冠王の息子は都市伝説、火消しの娘はアイドル、猛牛軍団の血を継ぐ女優。元プロ野球選手の子どもたち (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■猛牛軍団のスーパーサブは有名女優の父親

 プロ野球選手を父に持つ俳優やモデルなどに目をむけると、まず名前が挙がるのは吹石徳一(元近鉄)の娘、一恵だろう。

 父・徳一は、1974年のドラフト4位で近に入団。守備走塁のスペシャリストとしていぶし銀の活躍を見せた名手だ。引退後は近鉄のコーチ、楽天のスカウトを歴任。現在は社会人野球の強豪・日本新薬の監督を務めている。

 モデル・女優として人気を博す娘・一恵は、2015年に芸能界いちのモテ男・福山雅治と結婚、そして出産。世間を大いに賑わした。

吹石一徳の通算成績
1020試合:打率.229/424安打/52本塁打/200打点

■誰もがひれ伏す捨てゼリフは「うちの父ちゃんは三冠王だぞ!」

 ここまでに挙げた親子も有名だ。だが、筆者が独断において「存在感が圧倒的に違う!」と推したい親子がいる。それは落合博満(元中日監督)と福嗣の親子だ。

 父・博満の実績は今さら説明不要だろう。史上唯一、3度の三冠王を獲得。監督としても中日を日本一に導くなど、「野球の神に愛され過ぎた」球界のレジェンドだ。そして、息子・福嗣も父に負けず劣らぬレジェンドと筆者は見ている。

 稀代の三冠王の息子として幼少期よりテレビに出演することが多く、数々の「福嗣伝説」を作ってきた。テーブルの上で裸になり放尿したかと思えば、女子アナの髪を引っ張りながら「ぼくの父ちゃんは3冠王だぞ~!」と絶叫……。破天荒なキャラクターで脚光を浴びた。その逸話の突き抜け具合から、いつしか「生ける都市伝説」という異名がつけられた。

 野球ファンのみならず、誰もが1度は「福嗣伝説」を耳にしたことはあるだろう。これほどの知名度と人気を得た野球選手の息子は他にいない。三冠王の息子は父親譲りの天才的センスの持ち主でもあるのだ。

 大学時代には、週刊誌上でコラムを連載し、自称「コラマー」として活動。読みやすく、ユーモラスな内容が評判を呼び、そのコラムをまとめた書籍の出版にも至った。ほかには、その美声を生かしCDデビュー。その多彩ぶりには驚かされる。

 数ある才能を見せてきた福嗣は、現在は声優として活躍中。元々アニメ好きで、学生時代から独学で学んできたスキルが本職への扉を開いたという。まさしく伝説の男らしい躍進ぶりだ。これからはどんな活動を見せてくれるのか。期待が高まる。

 野球界のレジェンド・落合博満。生ける都市伝説・落合福嗣。この2人こそ「究極の選ばれし親子」だ!

落合博満の通算成績
2236試合:打率.311/2371安打/510本塁打/1564打点

 今回紹介した面々のほかにも元プロ野球選手の子どもたちが芸能界で活躍している。今後、筆者イチオシの落合親子を超えるスター親子が誕生するのか。大いに注目したい。

文=井上智博(いのうえ・ともひろ)

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