安倍・トランプ会談大成功の裏で消滅寸前の「あの政党」 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■民進党を筆頭にダメ野党の中でも…

 そこに安倍首相を中心に麻生太郎副総理(76)、菅義偉官房長官(68)の3トップの仕事ぶりへの評価もあろうが、政権の支持率アップにもっとも貢献しているのは、<ダメすぎる野党>なのも確かだ。

 冒頭のようにトンチンカンな発言をしては、毎回ブーメランのように自分に突き刺さって失笑を買う民進党。野党第一党がこれだから、国民が政権交代など望むはずも無い。……そして、そんなダメ野党連の中でも影響力が無く、忘れ去られ、消え行く予感に包まれているのが、社民党だ。

 ──前身の日本社会党から数えれば長い歴史を持ち、自民党との<55年体制>は戦後社会に安定をもたらした。首相すら2人輩出した(注5)名門政党だったが、近年の低落傾向は周知の通り。昨年の参議院議員選挙では吉田忠智党首が落選という赤っ恥をさらし、国会議員は4名のみに。政党支持率はアップどころか視力検査並みの数字……。さらに深刻なのが、党の財政問題。

「党勢の衰えにより政党交付金が激減(注6)。労働者の党と主張しながら、党職員をリストラ。さらに2年前に引っ越してきたばかりのビルの賃料に耐えられず、再び党本部を安いところへ移転させることを発表した。それほどカツカツで、次の選挙結果によっては(他党への)吸収や消滅すら見えてきそう」(政治部記者)

 わが世の春を謳歌する自民党の影で、かつて相対しながらも共に社会を形作ってきた社民党(社会党)の苦境。時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、健全な野党の不在は、国民にとっていいことでは無い。

 ……人間も含めて、社会党の悪いところばかりを受け継いでいる民進党以外に期待したい。

(注1)脊髄反射…とても熟考を重ねた末の発言とは思えない。
(注2)ごまめの歯軋り…ごまめとは小さなイワシを干したもの。実力なきものが憤慨したり悔しがったりすることのたとえ。
(注3)大統領専用機 …エアフォースワン。外国首脳が同乗するのは異例。
(注4)史上初…これまでの大統領や国務長官も、発言はしていた。
(注5)首相を二人…片山哲(昭和22年)と村山富市(平成6年)。
(注6)政党交付金激減…平成29年は昨年より4600万円減り、3億9500万円。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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