【プロ野球】にっくきアイツ。強気の大誤審連発でWBC第1回大会を盛り上げた“例の審判”ボブがひっそりと引退 (2/2ページ)
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■まだまだ続いた大誤審
結局、日本は1勝2敗で第2ラウンドを終え、残るアメリカ対メキシコでメキシコが勝利すれば、かろうじて決勝トーナメント進出の可能性が残る状況だった。
日本国中がメキシコの勝利を祈っていたが、第2ラウンド敗退確定のメキシコはレジャーモードに突入。試合前日にはチームでディズニーランドに遊びにいくなど、アメリカ戦には消化試合の気配がプンプンと漂っていた。
しかし、そんなメキシコに火を点けてくれたのも一塁塁審のボブだった。まず、2回表のアメリカの攻撃で完全にアウトのファインプレーにセーフの判定を下すと、3回裏にはメキシコの選手が放ったポール直撃のホームランを「フェンス直撃」と大誤審。
メキシコベンチはボールにこびりついたポールの黄色い塗料を見せアピールしたが、それでも誤審を認めず、メキシコ代表は大激怒。「アメリカだけは決勝に行かせない」と全力を注ぎ、2対1でアメリカを下して日本の決勝行きをアシストするに至った。
メキシコの勝利は、ボブの判定にやきもきしていた世界中の野球ファンの溜飲が下がる歴史的な一戦になった。
■その後のボブ・デービッドソンは?
世界にその手腕を知らしめたボブはその後もメジャーとマイナーを行き来し、年1回のペースで事件を連発した。
日本人のみならず方々にとってとんでもない“物議しか醸さない審判”だったボブだが、「結果オーライ」の観点からいうと、第1回の盛り上がりは“ボブさまさま”でもある。
近年のWBCはやや尻下がりの印象も受けるが、いっそのことボブを復帰させてはどうだろうか? “アメリカ・ファースト”の時代、盛り上がること間違いなしかも!?
文=落合初春(おちあい・もとはる)