【不朽の名作】ホラーのはずが途中からサイキックバトルになる観月ありさ主演「超少女REIKO」 (2/2ページ)

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ちなみに、霊はことあるごとに玲子に危害を加えようとしたが、それも玲子が渡辺に好意を持っていると勘違いした麗子がちょっかいを出していたというオチになっている。恋は盲目を通り越してやりすぎだ。また、困ったことに渡辺が学校に内緒で車登校しているイケメン程度の描写しかなく、どこにそんな魅力があるのかもわかりづらい。もっと女をとっかえひっかえしそうな、ヤンキー風のクズ野郎にするとかの方がインパクトがあったかも。

 ラストの玲子と麗子の決闘シーンは今までのホラーやサスペンスの要素は何だったのかと思えるほどぶっ飛んだものとなっている。霊媒師やイタコの能力を超越したなにかを駆使して律儀に文化祭のイベントをテレポートして巡りながらサイキックバトルを展開する。しかも学校の天井は落ちるわ、壁はぶち抜いて吹っ飛ぶわでもう大変だ。しかも麗子は劇で着ていた甲冑姿のままなので、バトル漫画かと見間違うような状態になっている。さらに戦いの動機がただの男の取り合い(麗子の勘違い)という…。なお、前記したように、麗子は終盤に唐突に登場するので、どこでどう壊れてそういう性格のキャラになってしまったのか、イマイチわからない。玲子が渡辺に好意を持っていると勘違いしたのは、文化祭の劇で渡辺が主役でヒロインが玲子だったので「超能力を使ったでしょ!」と疑ったということになっているが、とくにそれ以前のシーンで伏線を張っている訳ではない。「そこは伏線入れろよ!」と言いたくなるほど、この作品はさらっと流してしまっている。結果、動機も唐突に盛り込まれる感じとなっており、納得できる要素がほぼない状態となっている。正直どうしょもない展開だが、「VSゴジラシリーズ」の特技監督で有名となる大河原孝夫が監督ということもあり、特撮面ではかなり頑張っているかと。

 “アイドル映画”としては、学校の怪談の真相を解明していく、正統派学園ホラーと見せかけて外しにきている部分も含めて、同作はかなりクオリティー的には高い方の作品と言えるだろう。当時の観月もミステリアスな美少女設定に合う。が、サイキックバトルのアクが強すぎて、入院中の祖母を見舞うため、玲子が不在の時に謎を解明しているのにも関わらず、ESP研究会の面々の活躍がイマイチ目立たないのが残念だ。おそらくTVドラマなどにすれば、コメディー要員としてかなり目立ったのでは? ちなみに、ESP研究会のメンバーである内藤由美は島崎和歌子が演じている。お嬢様キャラという設定なのか、「○○ですわ」と、とにかく語尾が気になるキャラで、漫画やアニメではいいが、実写だとこんなに違和感があるものかと思わせる。

(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)

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