【不朽の名作】ホラーのはずが途中からサイキックバトルになる観月ありさ主演「超少女REIKO」 (1/2ページ)
今回は1991年公開の観月ありさ主演アイドル映画『超少女REIKO』を紹介する。
この作品、ジャンルとしては一応ホラー作品だ。主題歌も観月が担当しており、典型的なアイドル作品ではあるが、終盤からガラリと雰囲気が変わってくるのが特徴となっている。なぜかサイキックアクションに変貌するのだ。
前半は学校(香稜高校)で頻発するポルターガイスト現象の原因を解明するため、生徒会長・緒方志郎(大沢健)らが結成したESP研究会と共に、霊媒師の祖母を持つ九藤玲子(観月)が謎に挑むという形になっている。その際、違う学校の制服を着た女子高生の幽霊の存在がクローズアップされていくことになり、降霊会を開き暴れる理由を聞こうという流れになる。
普通のアイドルモノのホラー作品なら、ここで理由を聞いて成仏させて終わりとうことになるだろうが、ここからがこの作品の見どころだ。加勢に駆け付けた玲子の祖母(菅井きん)が霊を自身の体に封じ込め、解決かと思われた直後、霊に反抗され、高所から突き落とされ重傷を負うという展開が待っている。だが、霊の圧倒的な力を見せつけられてもESP研究会は懲りずに霊の発生原因を探り続け、「しみずまちこ」という高校生が、演劇部の渡辺譲治(杉原貴志)とかつて恋愛関係にあり、現在は失踪中だということを知る。ここで、なに思ったのかこの作品では、同じく渡辺と関係のあったイタコの力を持つ深尾麗子(佐倉しおり)が、霊を操って悪事を働いていたという展開になる。
唐突に今までなにも言及がなかった黒幕が登場。しかもイタコの力を持つという無理やりな展開をするということで、シナリオの雑さは若干ツッコミ所となるが、麗子のキャラづけはかなり特異だ。渡辺を愛するが故に、渡辺との子供を産むと言っていたしみずまちこに暗示をかけて殺し、その霊を操って渡辺に近づく者を片っ端から排除しようとしているという、昼ドラにでも出てきそうな、とてつもなく愛が重いキャラとなっているのだ。正直高校生設定だと違和感がすごい。
しかし、00年代に入って頻繁にアニメなどに登場するようになった、「ヤンデレ」(相手への好意が強く高まり過ぎ、病的な行動をとるキャラ)の先取りをしているとも言え、その部分ではかなり先進的な発想だったと言えるかも知れない。