“4月改編”報道美女キャスター「女の縄張り争い」(1)NHK・井上あさひの短期間出戻りはポスト有働への布石 (2/2ページ)
当の有働アナが『フリーにはならない』宣言をしているため、『あさイチ』のキャスターは現時点では継続しますが、本音ではアナ職を卒業してもらいたいんです。そのためにもポスト有働アナを育てたい。有働アナには、念願の女性理事就任という道もあります」(前出・局員)
NHKは本気だ。ポスト有働筆頭の井上アナが全国放送復帰を果たしたばかりか、看板ニュース番組のメインキャスターをこの春に一新。井上アナと同期の鈴木菜穂子アナ(34)が「ニュース7」の平日メインキャスターを担う。
「背景にあるのは“大越事件”によって委縮した報道局の立て直し。鈴木アナには既婚者としての視点を発揮してもらい、若い主婦などの視聴率も狙っているんです」
前出の丸山氏も太鼓判を押す。
「井上アナよりも物腰が柔らかく、老若男女問わずに好かれる。彼女は『おはよう日本』⇒『ニュース9』⇒『ニュース7』の平日版という、NHKアナにとって王道の出世コースを順当に上がってきましたね」
そして20代で大役を担うのは、桑子真帆アナ(29)。「ニュース9」のメインキャスターに大抜擢される。
16年、桑子アナの出世番組となったバラエティ番組「ブラタモリ」を降り、「ニュースチェック11」に起用された際、共演していたタモリが「せっかく育てたのに」と嘆いたほどの逸材アナである。
「桑子さんは、昨年の暮れに少し落ち込んでいたそうで、退社も考えたと言われています。なんでも『ブラタモリ』を外れたことへの意趣返しで、大手芸能プロも興味を示していたとささやかれている。局内では、スターアナの流出を防ぐべく、今回の抜擢だったともっぱらです」
いずれにせよ、NHKがアグレッシブだ。元日本テレビプロデューサー・村上和彦氏も言う。
「受信料をもらっているNHKであってもおもしろい番組を届けたいと思っているし、視聴率を取れるくふうもしている。若者層の視聴者を取り込みたいという思惑が、今回の改編では積極的に現れているのでは」
NHKの美女総出作戦は、功を奏すだろうか。