快勝の内山靖崇が準決勝に進出、日本勢唯一のベスト4 [島津京都チャレンジャー] (2/2ページ)
第2セットは最初のゲームをラブゲームでブレークすると、自身のサービスゲームはすべて危なげなくキープ。結局、最初のサービスゲーム以外に握られたブレークポイントはなかった。
昨年9月の上海チャレンジャー(賞金総額5万ドル大会)以来のベスト4入り。次は一昨年8月のアメリカのチャレンジャー(同)以来となる決勝進出をかけ、第2シードのグレガ・ゼムラ(スロベニア)に挑む。
同じく予選勝者と対戦したのが、連覇を狙った杉田。193cmと長身の新鋭ハリスが放つ高速サービスはこのサーフェスでは有効で、杉田は最後まで崩すことができなかった。第2セットではブレークチャンスを握るものの、あと1ポイントが奪えず。
「ファースト(セット)は(サービスの)コースも読めないし、チャンスはなかった。セカンド(セット)はブレークポイントを取りきれなかったところで、勝敗が分かれた感じがする」
なお、勝ったハリスはジュニア時代に綿貫と組んで全米オープン・ジュニアのベスト4に進出した選手だ。ハリスが勝った以上、綿貫との準決勝での若手対決が期待されたが、綿貫は第6シードのカブチッチに道を阻まれた。
現在、世界ランク166位のカブチッチはかつて60位台にいた29歳。587位の18歳にとっては〈大物〉だったが、「6-4 6-2とかのストレートで勝ってもおかしくない試合だった」という試合後の第一声が手応えの大きさを物語っていた。そう言いながらガックリとうなだれ、頭を掻きむしり、机に突っ伏し----およそ考えられる限りの失意のジェスチャーをひと通り見せたが、その悔しさの表現は逃した獲物の大きさだったのだろう。
イメージの中では6-4で取れるはずだった第1セットを逆に4-6で落とした。第2セットは6-2で奪い返し、最終セットの第4ゲームでは2度ブレークポイントを握ってプレッシャーをかけたが、これらを生かせず、第9ゲームで致命的なブレークを許した。
改良に取り組んできたというサービスとフォアハンドは力強く、何本も相手コートに突き刺さったが、そうしたプレーにもチャレンジャーで初のベスト8入りにも満足した素振りはなし。
「このサーフェスなのである程度は決まる。大事なポイントで取れるかどうかがすべて。切り替えはわりと早いほうだけど、今日は…ちょっと厳しいです」
そんな18歳の挑戦は来週の慶應チャレンジャー(予選2月25、26日、本戦2月27日~3月5日/慶應義塾大学日吉キャンパス/賞金総額男子5万ドル/ハードコート)へと続く。
(テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)