24歳内山靖崇、チャレンジャー初優勝で世界ランキング200位内へジャンプアップ [島津京都チャレンジャー] (2/2ページ)
これで相手の反撃の芽を潰すと、5-4で迎えたカブチッチのサービスゲームでダブルフォールトももらって15-40のチャンスを握った。その2つ目のマッチポイント、最後はカブチッチのフォアがネットにかかった。内山の我慢と攻撃力が〈壁〉を破った瞬間だ。
世界ランキング166位と227位の差よりも大きかったのは、カブチッチがかつてトップ40を経験しているということだっただろう。
「競ったところでの集中力が高いし、こっちのチャンスでも簡単にミスしてくれない。その中で自分がどれだけ我慢できるか、集中が切れたら持っていかれるということを意識しながらプレーしていました」
今大会はそういう「元トップ○○」に何度か勝ってきた内山のランキングはこれで初めて200位を切り、180位あたりまで一気に上がりそうだ。
「初優勝の実感はあまりないし、明後日からもう慶應チャレンジャーが始まるので、今は実感しないほうがいいのかもしれない」と淡々と言ったが、週明けのランキングを目にして少なからず〈実感〉を得るのではないだろうか。達成ではない。「長いことくすぶっていた」という内山にとっての〈目覚め〉。そう信じられるような1週間の戦いぶりだった。
(テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)