突出してシュールなんだけど、どこかやさしい感じがする。アメリカ人アーティストが作る着ぐるみ「サウンドスーツ」
[画像を見る]
日本では独自の着ぐるみ文化が定着化しつつある。日本全国にゆるきゃらが存在し、オリジナリティあふれる着ぐるみに身を包みながらPR活動を行っていたり、自宅ではパジャマ風着ぐるみでくつろいでいる人も多い。街中でも着ぐるみをきたJKなんかも生息している。
これが海外だとどうだろう?アメリカのアーティスト、ニック・ケイブさんが作る着ぐるみは、かなりエッジだ。奇をてらっていてユニークだしシュールなんだけど、それでいてどこかの部族の衣装のようなトラディショナルな感じのもある。
狙ってもなかなかこの味は出せないだろう。1周回ってちょうどよく着地した感じだ。
・マルチに活躍するアーティストの代表作品
造形物やインスタレーション、パフォーマンスなど、幅広く活躍するケイブさんの代表作、それは「サウンドスーツ」と呼ばれる着ぐるみだ。
ウサギっぽい造形だけど異様に毛むくじゃらのもの、普通の服っぽいのに顔の部分が巨大な渦巻きになっているもの・・・などなど、その造形はかなり突き抜けているんだけど、あたたかさが感じられる仕上がりとなっている。
[画像を見る]
[画像を見る]
[画像を見る]
・最初の「サウンドスーツ」は小枝から生まれた
「サウンドスーツ」のアイデアが生まれたのは、1991年のロドニー・キング事件がきっかけだったそうだ。白人警官による黒人青年への暴行が問題視され、ロス暴動のきっかけの一つともなった事件だ。
黒人男性の一人として、アイデンティティーや人種的な特徴について、ケイブさんは深く考えるようになった。そしてある日、シカゴのグラント・パークで運命の出会いを果たす。ふと足元を見ると小枝が落ちていて、この打ち捨てられたつまらないもので何か作ってみようと思ったのだ。
ケイブさんは公園で小枝を拾い集め、自分のスタジオに運び、ドリルで穴を開けた。そして、それらをつなぎ合わせて、第1号となる「サウンドスーツ」を完成させた。
[画像を見る]
[画像を見る]
・人種も性別もカモフラージュする着ぐるみ
その後、ケイブさんはアメリカ中の蚤の市やリサイクルショップを巡り、「サウンドスーツ」の素材を買い集めた。どんどん買って、どんどん作った結果、ステキに怪奇で奇抜な作品が続々と誕生して、代表作とまでいわれるようになった。
ケイブさんは、
「サウンドスーツ」の中にいるとき、女性だろうと男性だろうと、見た目では判断できない。肌の色が黒でも赤でも緑でもオレンジでも、関係ない。そこでは、すでに自分ですらないのだ。と、その着心地について語っている。
[画像を見る]
[画像を見る]
ちなみに、ケイブさんが作った着ぐるみは、「SOUND SUIT SHOP」から購入できるらしい。自分は自分だけど、自分以外にもなれる。みんな違ってみんないい。そんな着ぐるみが家に1つあったら、自分の殻を破りたい時にはもってこいかもしれないし、そうでもないのかもしれない。
[画像を見る]
[画像を見る]
[画像を見る]
[画像を見る]
[動画を見る]
Passport to the Playground, Act 4, Jack Shainman
[動画を見る]
Art Talk: An Interview with Nick Cave at the Institute of Contemporary Art/Boston
via:DANGEROUS MINDS・SOUND SUIT SHOP・translated by usagi / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』