学習院大卒のスーパーラグビー プレーヤー。江見翔太の進化は続く。 (2/2ページ)
「ハリケーンズ相手にどこまでやれるか全力でチャレンジし、自信がついたところもありましたが、個々のスキルといいフィジカルの強さといい、もっと勉強しないといけないな、と思った」
タックルに入ってもオフロードパスでつなく個人技と組織力。人のいないところに蹴るキックの精度や確かな判断力など、FBの位置に立ったことで、より伝わってきた。
「駆け引きというものを教えられました」
世界最高のアタッキングラグビーを売りとするリーグだけど、激しいだけではない。インターナショナルレベルの経験値の高い選手たちのラグビーナレッジは豊富だ。意識的に片側に寄って立ってみると、必ず空いたスペースにキックが飛んできた。
ハリケーンズのWTBジュリアン・サヴェアは、以前サンゴリアスのコーチ陣から「もっとラグビーを勉強しろ」と言われ、オフの間に映像等で追っかけた存在だった。少しでもスキを見せればやられる世界。そんな場に立っていられることが、ひとりのプレーヤーとして嬉しい。
「オールブラックスの選手たちと戦えている。それだけでも幸せ」
だから、この舞台でできるだけ多くの試合に出たい。トップリーグ、日本選手権と戦い、タフな日々が続くけれど、いま感じるのは疲れより充実だ。
学習院高校でラグビーを始め、最初に桜のエンブレムを胸につけたのは大学1年の時だった(2010年)。スリランカで開催されるセブンズ大会へ参加する日本代表に選ばれたのだが、江見は、大会への準備を進めていた同代表の練習相手だったタマリバクラブの一員としてピッチに立った際(知人が同クラブにいた)、パフォーマンスを評価されて急遽対戦相手側に加わることになった。
そんな偶然から始まったサクセスストーリー。大学2年時にはU20日本代表に選出され、その後、ワールドカップセブンズに参加するなど経験を積んだ。サントリー入社後も1年目こそ適応に苦しむも、2年目にトライ王、3年目に2冠獲得チームでレギュラー獲得と進化。加速のスピードは増し、憧れのスーパーラグビーへ届いた。
「(スーパーラグビーの)シーズンを通して試合に出られるように結果を残していきたい。幸太朗(松島)など、いま怪我している人たちが(戦列に)戻ってきたときに負けちゃわないようにアピールしないと」
まずはシンガポールの地で、自分らしくプレーする。