タラレバ作者・東村アキコの離婚騒動でなぜか”大バッシング”の顛末

人気漫画家に降りかかった突然の離婚騒動に、様々な噂が飛び交っているようだ。写真週刊誌『FLASH』(光文社)の3月14日号で、人気漫画『東京タラレバ娘』の作者である東村アキコ(41)の離婚の噂について報じられている。報道によれば、東村アキコは夫であるファッションデザイナーと別居しており、離婚調停中にあるという。記者が夫を直撃しているが、本人は否定。東村アキコサイドはノーコメントのようだ。
二人は2013年に入籍。東村は前夫との間に生まれた長男を連れての、二度目の結婚。入籍当時は二人の結婚写真を雑誌に公開するなど、仲睦まじい夫婦の姿を披露していた。しかしすでに結婚当初から別居状態が続いていたようだ。
現在代表作である『東京タラレバ娘』は、女優の吉高由里子(28)、大島優子(28)、榮倉奈々(29)をメーンキャストに実写ドラマとして放送中だ。視聴率も好調で、今期の人気ドラマとして注目されている。
ドラマでは「あのとき○○していたら」「○○していれば」といった“タラレバ”を話しのネタに、主人公らは日々“女子会“という名の飲み会を開催している。「結婚すれば女性は全て報われる」といったようなコメントも見られる本作だが、今回の東村の報道に「どの口がそれを言うか」という声もあがっているという。
「この離婚騒動をきっかけに、視聴率が危ぶまれるという声もありますが、主演である吉高・大島・榮倉を見たいだけの視聴者も潜在的に多いでしょうし、 作品自体にはそれほど影響はないと思います。ただ、東村の漫画に関しては影響があるかもしれませんね。それこそ、東村の上から目線な作風がバッシングを受ける可能性はあるでしょう」(芸能記者)
■過去にも炎上騒動…連載にも影響か
こうした“結婚=幸せ”と行った主張を、東村はかつて発表した作品でも取り上げている。それが2015年から雑誌『モーニング・ツー』(講談社)連載されていた『ヒモザイル』だ。
「東村のもとで働く男性アシスタント達を、いい感じのヒモ男に仕立てて、働くキャリアウーマンたちとマッチングさせようという、エッセイ漫画でした。『実録!ヒモ男養成』と銘打って作品を発表したものの、第一話がネットで公開されるなり、大炎上しました。結局第2話をもって休載となってしまい、東村は謝罪コメントを出していました。ここでも独身男性をコケにし、『優越感に浸るような物言いがムカつく』などの声が上がって、炎上のきっかけとなったようです」(漫画ライター)
東村の場合は、時折見せる「上から目線」とも言える主張に、アンチファンたちを沸騰させる傾向にあるようだ。
「東村のアンチファン達が今回の離婚騒動に飛びついたら、その批判はさらに大きくなるでしょう。前回は独身男性の怒りを買いましたが、今回は独身女性からの怒りを買うことになるかもしれません。そのためドラマよりも雑誌の連載の方に、影響が出ることになりそうです」(前同)
作品を通して、結婚や女性の生き方について、様々な独自の主張を唱える東村。報道が真実で離婚が成立すればバツ2となってしまうが、今度は離婚をテーマにした作品を発表することになるのだろうか。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。