サンウルブズの強みはスクラム! と言えるまで…。伊藤の感じた手応えと課題 (2/2ページ)
この夜は、準備が整わぬまま組んだスクラムは消化不良に終わったようだ。
「何本か、できていない。そこはまだ、8人で組めていないのかなという感じです」
「スクラムを武器に」とは、試合全体の総括をする際に発した言葉だ。攻守の連携やプレーの精度について触れるさなか、あえてスクラムの話題を強調する。そこに、背番号3の矜持がにじんだ。
「(試合を通して)やりたいことはできていたのですが、そのやりたいことが最後までできない。ミスで終わったり…。これが現状ではないかと思います。(今後は)より(プレーの)正確性を高めて…あとは、スクラムを武器にできるチームにしていきたいです。やれると確信したので」
サンウルブズはこの日、南アフリカへ渡った。現地時間11日のチーターズ戦(ブルームフォンテイン・フリーステートスタジアム)を皮切りに、2か国3会場で巨躯揃いの南アフリカ勢とぶつかる。伊藤はこう見据えた。
「アウェーで南アフリカのチームと…。どうなるかはわからないですが、本当に強い奴らとやれるのは楽しみです」
身長175センチ、体重118キロ。昨秋初参加した日本代表のツアーでは、ジョージア代表の強烈なプッシュに舌を巻いた。試合には勝ったが、スクラムでは負けたか。「1人ひとりが大きく、8人で押す意識が高い。僕らが目指すものに近いかな、という感じでした」。いったん本物を体感した以上は、それに近づき、追い越したいだろう。
ジャパンと連携するサンウルブズでの活動を通し、メイド・イン・ジャパンのスクラムを世界トップに押し上げる。
(文:向風見也)