新社会人が考える一番信頼できる媒体、最多は「新聞」 ネットの情報は「自分で取捨選択が必要」【新社会人白書2017】

フレッシャーズ

さまざまな情報が氾濫している現代社会。最近ではさまざまなメディアの問題があらわになっている中で、本当に価値のある情報をつかむ「メディアリテラシー」のスキルが現代人に求められています。では、新社会人が考える、一番信頼できる媒体というと、果たして何になるのでしょうか?
そこでフレッシャーズ編集部では、これから新社会人になる内定を獲得した大学4年生を対象に、一番信頼できると思う媒体はどれか調査しました。

■ふだん、ニュースや知りたい情報はどの媒体で得ていますか?

まずは、新社会人がふだんどの媒体で情報を得ているかを聞いてみました。

第1位 ネット 174人(50.0%)
第2位 テレビ 74人(21.3%)
第3位 SNS 69人(19.8%)
第4位 新聞(電子版含む) 28人(8.1%)
第5位 ラジオ、雑誌・本 3人(0.6%)

圧倒的な差をつけて「ネット」が1位という結果に。やはり新聞から情報を得ている新社会人の数は多くはないようです。それでは、次に「一番信頼できる媒体」について聞きました。


■一番信頼できる媒体はどれだと思いますか?

第1位 新聞(電子版含む) 165人(47.4%)
第2位 テレビ 101人(29.0%)
第3位 ネット 26人(7.5%)
第4位 雑誌・本 19人(5.5%)
第5位 SNS 6人(1.7%)

第1位は新聞で、第3位にはネット、第5位はSNSと、実際の利用頻度と比例してないことがわかります。なぜ、新聞の信頼度はこんなに高いのでしょうか? 早速、第1位~第5位まで、それぞれの意見を見ていきましょう。

●第1位 新聞(電子版含む) 

・一番情報の精査をしっかり行っている媒体だと思うから(女性/22歳/大学4年生)
・新聞は、日本全国に出回るものであるから(女性/23歳/大学4年生)
・何度も人の目を通しているから情報が正確だと思う(男性/22歳/大学4年生)
・歴史あるメディアなので信頼できる(女性/22歳/大学4年生)

●第2位 テレビ

・ネットやSNSは不特定多数の人が情報発信しているし、新聞や本は書いた人で偏りがある気がする。テレビは不確実な情報はあまり放送できないと思うから(女性/23歳/大学4年生)
・速報性が高いので正確で最新の情報が掲載されていると思うから(男性/22歳/大学4年生)
・広範囲に情報を発信してるので(女性/22歳/大学4年生)
・速報性があるし実際に撮影された映像を流すので誤報が少ないと思うから(男性/22歳/大学4年生)

●第3位 ネット

・検索次第で情報量がほかのどの媒体よりも多い上、自分で情報を精査すればいいから(男性/22歳/大学4年生)
・いろんな人がそれぞれ違う情報を言ってる場合にも自分でどれが正しいかしっかり確認できるため(男性/22歳/大学4年生)
・取捨選択をしっかりとすれば、正確で最新のニュースを見ることができるから(男性/24歳/大学4年生)
・ネットは間違いもあるが訂正も早いから(女性/23歳/大学4年生)

●第4位 雑誌・本

・本は出る速度が遅い代わりに信頼性があるものを取り扱ってると考えている(男性/21歳/大学4年生)
・信憑性が高そう。研究結果とかもきちんと書いているから(女性/19歳/短大・専門学校生)
・書籍になるまでに情報の精査が行われている場合が多いから(男性/23歳/大学4年生)
・テレビ、新聞は古くから不正がありそうだし、ネットはそもそも信用ならないので、消去法的に(男性/24歳/大学院生)

●第5位 SNS

・速報性が高いので正確で最新の情報が掲載されていると思うから(女性/22歳/大学4年生)
・いろいろな情報を取捨選択できるから(女性/22歳/大学4年生)
・口コミは確実な情報だと思う(女性/21歳/大学4年生)
・信頼できる人からの情報なら信じる(男性/23歳/大学4年生)

●その他

・ラジオ。よく聴いているから(女性/22歳/大学院生)
・ラジオ。テレビや新聞が信頼できないため、相対的に信頼できる(男性/25歳/大学院生)
・どれも信頼してない。どれもバイアスがかかると思うから(男性/24歳/大学院生)
・一番を選ぶことはできない。特にネットやSNSは悪意のあるものも含まれており全く利用していないが、その他のメディアも誇張や過激な表現がないわけではないと思うから(男性/24歳/大学4年生)

最も信頼できるメディアに選ばれた「新聞」は、「歴史ある媒体だから信頼できる」「情報の精査がしっかり行われてそう」といった意見にも見られるように、ほかの媒体と比較すると製作される過程がきちんと管理されているイメージが強く、情報の正確性が担保されているメディアという印象があるようです。また、情報源として最も利用者の多かったネットは、「取捨選択をしっかりとすれば、正確で最新のニュースを見ることができる」「ネットは間違いもあるが訂正も早い」というように、情報量が多い分、自分で取捨選択する必要はあるものの、自分で適切に情報を汲み取り活用している人も多くいました。

利用頻度ではネット、テレビ、SNSに及ばなかった新聞ですが、信頼性に関しては最も支持を集める結果となりました。今の新社会人は、新聞が最も信頼できる媒体だと思っているものの、ネットの情報の速さ、豊富さに魅力を感じており、自分で情報を取捨選択することによって、ネットをうまく活用していると言えるでしょう。

文●ロックスター小島

マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2017年2月
調査人数:今春から社会人になる大学生男女348人(男性145人、女性187人)

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