広告代理店の仕事内容は? 就活生なら知っておきたい基礎知識

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広告・宣伝にまつわる仕事を行うのが「広告代理店」です。「テレビCMなどに関わる華やかな仕事」といったイメージがあるかもしれませんが、そういった部分はごく一部で、実はコツコツとし仕事の積み重ねがほとんどだったりします。今回は意外と知られていない広告代理店の仕事内容についてご紹介します。


■広告代理店の仕事内容は「メディアの枠に広告を付ける」のが基本の仕事

広告代理店の仕事内容の第一は「メディアに設けられた広告枠に広告を入れること」です。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・ネットなど、広告枠がある全てのメディアが対象です。そのメディアを持っている企業にも広告営業の担当者がいますが、自社メディアに広告を出してもらうために広告代理店と一緒に営業をするケースが多いです。

クライアントに広告を出してもらうことを、営業マンの間では「出広(しゅっこう)してもらう」なんて言いますが、そのためには地道な営業活動が大事になります。提案書を作成してクライアントを訪問するのを繰り返すのです。

また、広告原稿・素材の制作自体に関わることも少なくありません。クライアント自体が広告原稿・素材を制作することもありますが、それを制作できる部署を内部に持っている企業はあまりありませんから、結局外部に発注することになります。それなら「それも込み」で広告代理店に任せた方がいい、というわけです。

大きな広告代理店になればなるほど、広告・宣伝に関わるさまざまな部署があります。メディアに合わせて営業する部署はもちろんのこと、「クリエーティブ」と呼ばれる、広告・宣伝の原稿・素材を企画・制作する部署もあるのです。

クリエーティブもまた華やかに見えて非常に変な仕事です。クライアントを納得させるプランの立案のために何度も試作を繰り返さなければなりません。たいていの場合、クライアントの要望は果てしないもの。それに締め切りまでに応えるのは容易なことではないのです。

■意外と知られていない広告代理店まわりのお金の話

広告代理店の業務として意外に知られていないのが、広告・宣伝に関するお金の流れのコントロールです。例えば、A株式会社が「B」というネットメディアに広告を打ちたいとします。

A株式会社 ⇒ 広告代理店 ⇒ B(メディア)

というふうにお金が流れます。例えば、BがじかにA社と取引をして、仮にA社がお金を支払うのを渋っている、なんてときには広告料を取りはぐれることになりかねません。間に広告代理店が入っていると、Bは広告代理店からお金を支払ってもらえるので安心なわけです。このように、広告代理店はお金の流れの中で一種のバッファゾーンの役割も果たしているのです。

大きな広告代理店であれば扱い金額が莫大なものになりますので、1件や2件お金を取り損なってもそこまで影響はありませんが、小さな広告代理店になると致命的なものになったりもします。広告代理店がある意味でリスキーな商売といわれるのは、このような面があるからなのです。

就活生のみなさんに向けて広告代理店の仕事内容とその関連の基礎知識をご紹介しました。広告代理店はメディアに関わる広告・宣伝のエキスパートですが、一見華やかに見えても、実は非常にコツコツとした努力の下で仕事が成立しているのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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