「拝見して下さい」「申されました」 間違えると恥ずかしい謙譲語・尊敬語の使い分け (2/2ページ)

新刊JP

交渉ごとや慶弔にかかわるやりとりなど、中堅だからこそきちんとしたメールの書き方が求められ、悩むことがあると思いますので。

――中堅の人でも悩むという意味では、「謙譲語と尊敬語」の使い分けに不安をおぼえる人は少なくないと思います。中川路さんの目から見て、これらの使い分けの習熟度というのは何段階ぐらいに分かれるとお考えですか。

中川路:タメ口しか使えない段階、敬語のボキャブラリー不足の段階、尊敬語・謙譲語を取り違える段階、「身内」概念ができていない段階、敬語カンペキクラスという5段階に分けられると思いますね。

――尊敬語・謙譲語を取り違える段階、「身内」概念ができていない段階の二つについて、さらに詳しく教えていただけますか。

中川路:尊敬語・謙譲語を取り違える段階というのは、「拝見してください」「申されました」といった言い回しをしてしまうケースを想定しています。こうした間違いをする方はけっこう多いですね。

「身内」概念ができていないというのは、社外に対して社内は身内という身内感覚がないため、取引先に対して、上司の行動を尊敬語で話してしまうという段階です。

若い方については、「身内」概念ができていないためにおかしなメールを送ってしまうケースをよく見かけます。どうやら上司に対し、へりくだった表現を使うことに気が引けてしまうようなのですが。

――謙譲語や尊敬語にしても、ちょっとした決まり文句にしても、あらかじめ知っておくのとそうでないのとでは、いざというときの対応に雲泥の差が出ますよね。

中川路:そうですね、何かイレギュラーなことが起きたとき、相手にどんな言葉をかけるべきかについては知っておいて損はないでしょう。

たとえば、いつもやりとりをしている先方の担当者がけがをしてしまった、あるいは、偉い方とやりとりをしていたら、突然、「先日、娘が結婚した」といわれた等、「なんて返せばいいのだろう?」と思ってしまうようなときに、本書で紹介しているようなマナーを身につけていると安心だと思います。
(後編へ続く)

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