男気・黒田博樹が新生「侍ジャパン」に初入閣へ (2/2ページ)

週刊実話

WBC球だと、変化球の回転数が減るので打ち損じを誘えない、と」(同)

 その一例が、一次ラウンド第2戦に先発した菅野智之(巨人)だ。菅野は投球数制限のルールに対応するため、チェンジアップを習得。しかし、本番では1、2球程度しか投げなかった。
 「回転数の減る変化球は危険と、第1戦に先発した石川歩(ロッテ)から聞かされていたからです」(同)

 ストレートでWBC球に苦しんだ投手もいた。
 「則本昂大(楽天)ですよ。則本の真っ直ぐは浮き上がってくるような軌道で迫力もありましたが、WBC球だとその軌道にならないんです。第1、2回大会に出た藤川球児(阪神)も同様の課題に悩まされました」(NPBスタッフの1人)

 話を「カリスマ性」と「経験」に戻す。双方併せ持つ人物として浮上してきたのが、黒田博樹氏(42)だ。
 WBC球とはメジャーリーグ使用球のこと。第1回大会には大塚晶文氏(当時レンジャーズ)がいた。第2回大会には松坂大輔(同レッドソックス)がいて、NPB在籍投手たちは「滑る感触を克服する方法」を彼らから直接聞いていた。
 「アメリカ入りしてから、比較にならないくらい滑ったそうです。指先にどう湿気を与えるかなどの具体的なアドバイスを受け、これがジャパンの好投につながりました。次大会でも日本人メジャーリーガー投手の合流は『ない』と見るべき。そうすると、メジャー経験者で、若手を不安にさせないカリスマ性を持ったOBとなれば、黒田氏しかいません」(同)

 その黒田氏は一次ラウンドのゲスト解説を務めた。国際大会の解説というのは、意味深いものらしい。
 「NPB内には前広島監督の野村謙二郎氏を侍ジャパンの指導者に推す声もあります。その根拠は北京五輪で野村氏がテレビ解説を務め、高評価を得たからです。テレビ解説者の言動を、要人たちは色々とチェックしていますから」(関係者)
 当然、黒田氏の多くを語らないながらも的確な解説に、NPBは評価を高めた。黒田氏ならば、「頑張りましょう」とは言わない。「頼むぞ!」のひと言で全投手に喝を入れられる。

 また、次期監督候補に、説得力のある指示を下せる監督適齢期の人間として、前中日GMの落合博満氏(63)が急浮上してきた。「落合・黒田の新コンビ」が、WBC後の新生侍ジャパンを牽引していく可能性も一気に高まっている。
 「監督・落合は“普段通りの野球をやる”が信条です。国際試合だからって選手のポジションや投手の配置換えを嫌います。代表チームのレベルアップに必要な要素を持っています」(同)

 落合氏と黒田氏がタッグを組めば、国際舞台に不可欠な度胸とプロ根性が芽生える。侍シャパンに男気が注入される。

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