天才テリー伊藤対談「杉原杏璃」(1)映画ですべてを見せる覚悟もありました (2/2ページ)
テリー 映画化はどういう経緯で?
杉原 私自身がどうしても映画にしたくて、周りの方々に「協力してくださる方を探してください」ってずっと言い続けてたら、ありがたいことに、そういう方が何人か現れてくださったので願いがかないました。
テリー あらためて、どんな映画なのか、杏ちゃんから説明してもらえるかな?
杉原 24歳からグラビアの仕事を始めた主人公の女性が挫折して、男性に溺れて‥‥みたいな、実際の私とリンクする部分がたくさんあるストーリーです。もっとも男性の部分は、私の実生活がカラッカラすぎるので、ちょっと脚色して、いい彼氏がいる設定にしてるんですけど(笑)。
テリー ハハハ、そうしないと映画になんないもんな。俺も観させてもらったけどさ、お色気シーンやベッドシーンはあるのに、オッパイの先が出てないのが気になっちゃって(笑)。
杉原 小説はかなり官能的に書いたんですけど、映画は脚本家が女性の方で「主人公と同じように、社会に出て挫折してる女性にも観てほしいから、そういう場面を入れることでお客さんのターゲットをしぼりたくない」と熱心におっしゃってくださったんです。
テリー ああ、なるほど。オッパイの先を出すと、男ばかりが食いついちゃうからな。じゃあ逆に、もし「ここは物語の都合上、ぜひ乳首を出してほしい」って言われていたとしたら?
杉原 出してました。そのぐらいの意気込みはあったので。でも、脚本家の方だけじゃなくて、「乳首を出すような作品だと、ちょっと協力は‥‥」みたいなスポンサーの方もいらっしゃったんですよ。その辺りは、いろいろと難しくて。
テリー へぇ、乳首ひとつ取ってもいろいろあるんだな(笑)。完成した映画を観た感想は、どう?
杉原 もう自分の悪いところ探しになっちゃいましたね(苦笑)。演技に関してはかなりのブランクがあったので、不安のほうが大きかったです。でも、試写を観たグラビアアイドルの子たちが泣いてくれて、それを見た時「みんなに何かを感じてもらえるものが作れたんだな、頑張ってよかった」と思えました。