WBCは「適応能力」が勝敗を分ける (2/2ページ)

まいじつ

でも、和田毅は走り幅跳びの踏み切り板をプレート板に見立てて投球練習をしていましたし、野手陣もバットの振れるスペースを探して自分なりに練習していました」(関係者)

こうした不公平感のなかで、学生指導者たちは「こいつはプロに行ってから伸びる選手」と「そうでない選手」が分かったとも話していた。

マウンドやボールへの違和感はハンディになるかもしれない。しかし、こうした違和感や野球文化の違いを楽しむくらいでなければ、国際試合では勝てないのだ。

「NPBの選手も、いまでは春季キャンプ前の自主トレを、海外で行うのは当たり前のようになってきました。単に温かい気候を理由に海外に行くのではなく、現地の野球環境も同時に学ぼうとしてきた選手が、今回の侍ジャパンに招集されたようにも思います」(前出・関係者)

今大会で四番打者を務めている筒香嘉智は、シーズン後のウインターリーグで自身を鍛え上げている。野球文化、球場施設の違和感はあって当たり前の世界だ。侍ジャパンはアリゾナで調整をかねた練習のあとに、準決勝のアメリカ戦に臨む。だが、アリゾナは風が吹くたびに土埃が舞うような土地だ。行き届いた日本の球場施設では考えられない。彼らには違和感を存分に楽しんでもらいたい。

(スポーツライター・飯山満)

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