新社会人は要注意! 「取り急ぎ」がトラブルの元になる理由 (2/2ページ)

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この言葉を正しく理解している上司であれば、「あとで完全な報告書が改めて提出される」と受け取るだろう。

送った当人がタスク終了と考えていたなら、後でトラブルの元になる。

■お願いごとをされたとき、無礼にならない断り方

本書の著者、松岡友子さんによれば、敬語も含め失礼な表現というものは往々にして、相手との距離感を間違えてしまったために起こるという。

したがって、「よそよそしい」でも「なれなれしい」でもない、適切な距離感の言葉を選ぶことは、正しい敬語を使うことと同じくらい重要になる。

特に、何かネガティブなことを言わなければならないとき、こうした点に気を配ることは重要だ。例えば、目上の人もしくは客先から無理なお願いをされたとき、どのような言葉を選ぶべきか。

まずダメな例は、「すみませんが、無理です」「申し訳ありませんが、ご協力できません」。前者は論外として、後者も丁寧な言葉づかいではあれ、かなりきつい印象を与える言い方である。

このような場合、相手が自分に何か期待して声をかけてくれたことを考えれば、「断って申し訳ない」という気持ちが伝わるよう、「お役に立てそうにない」という言い回しを使うのがおすすめだ。

さらに「本当は協力したかった」ということを強調したいのなら、「残念ながら今回はお役に立てそうにございません」とすれば、相手を不快にさせずに断ることができる。

本書では他にも、相手の話がよく理解できないときに使うと便利なクッション言葉、先輩に対し差し出がましくなく、かつ丁寧な形で「手伝いましょうか」と伝える際の注意ポイントなど、「使える」情報が満載だ。

4月から新社会人となる人はもちろん、敬語に少しでも不安があるなら、どの年代のビジネスパーソンにとっても学びのある一冊といえよう。
(新刊JP編集部)

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