実録! 4年間で250単位以上を取得した大学生3人のリアルボイス <インタビュー編>【学生記者】

こんにちは!横浜国立大学の山Dです。
大学生にとって深刻なのがいかに講義の単位を落とさずに取りきるかという問題。たくさんの単位をできるだけ効率よく取りたいと思っている人は多いのでは? 前回の記事では4年間で250単位以上を取得した学生3名を簡単に紹介しました。
続編となる今回は、彼ら3人への質疑応答を交えて、一般的な学生の倍近くの単位数を取得した3人が大学生活をどのように過ごして、どんなことを考えていたのかに迫っていきたいと思います!
◆プロフィール
・文武両道なオールラウンダーKくん
4年間の総取得単位:256単位
取得した資格 :教員免許と図書館司書
サークル :陸上サークル
アルバイト :教育関係(公民館ボランティア)、飲食関係
空きコマの過ごし方:近所のプールで水泳
趣味 :水泳、モノマネ、お笑いライブをすること
特記事項 :地元でお笑いライブを開催・学科内成績優秀者
・成績が優秀すぎる勉強家Hくん
4年間の総取得単位:258単位
取得した資格 :教員免許と図書館司書
サークル :ボランティアサークル
アルバイト :教育関係(チューター)、教育施設でのアルバイト
空きコマの過ごし方:図書館や教室で読書
趣味 :読書、カラオケ、自宅で鍋パーティー
特記事項 :学年top5の成績優秀者・就活でも企業から引っ張りだこ
・成績は中の中、英語が苦手なYくん
4年間の総取得単位:256単位
取得した資格 :教員免許、ほか2つの資格
サークル :新歓実行委員会ほか複数
アルバイト :教育関係(塾講師)、編集関係
空きコマの過ごし方:空きコマを作らない主義
趣味 :ランニング、ボウリング、スポーツ観戦
特記事項 :英語が苦手
・質問者Tくん
4年間の総取得単位:134単位
取得した資格 :なし
サークル :フットサルサークル
アルバイト :居酒屋、コンビニ
空きコマの過ごし方:図書館で寝る。空き教室でスマホをいじる
趣味 :ゲーム、スポーツ観戦、飲み会
特記事項 :Yくんの後輩
ここからは、質問者のTくんが3人の大学生に行った質疑応答を紹介しつつ、3人が単位をたくさん獲得できた秘訣に迫ります!
◆4年間で250単位以上取得した理由
―まず、みなさんの4年間の総取得単位数を改めて教えてください。
Kくん 4年間だと合計256単位ですね。
Hくん 僕は258単位です。
Yくん 僕もKくんと同じで256単位です。
―すごいですね。ちなみにご自身が通っていた大学や学部の卒業単位ってどれくらいだったんですか?
Kくん 4年間で134単位です。
Hくん 同じく134単位です。
Yくん うちの大学はたしか132単位くらいだったかな。
―じゃあ、通常の倍近く単位を取ったってことですよね? みなさんはなんでそんなに単位を取ったのですか? 僕なんて卒業単位ギリギリの単位数で卒業する予定です……。
Kくん どうしても教員免許が取りたくて。中学校・高等学校の教員免許を両方取ろうとすると、結果的に必要な科目も多くなって、自然と単位数も増えていっちゃったんです。それに加えて、図書館司書の資格も取りたくて図書館司書課程も取っていたら、単位数がこうなっていました(笑)。
Hくん 僕も大学で複数の資格を取りたいなと思っていたからですね。昔から教育に関心があったので、大学入学前から教員免許は取っておきたいと思っていました。あと、本を読むことが好きだったので図書館に関われる図書館司書の資格も一応取っておきたいなと思い、結局2つの資格を大学で取ることにしました。そうしたら、Kくんと同じように単位数が増えていました。仕方ないことですけどね。
Yくん 僕はもともと教師になりたかったので、教員免許が取れる大学に行こうと思っていました。なので、僕も前の二人と同じように教員免許は外せないと考えていました。それに加えて僕の場合は学校教育だけではなく、社会全般にも関心があったので、教員免許以外にも資格が取れるのであれば、いくつかの資格を取得したいなと思っていました。
大学で資格を取ろうとすると、どうしても取得単位数も増えてしまうんですよね。特に単位数は気にしていなかったんですけど、成績証明書を見てみたら200単位を超えていたのは、ちょっと笑ってしまいました。「けっこう単位取ったなー」って。でも、単位数自体はあんまり気にしていなかったですね。
Kくん 特に気にならないというか、別に単位数とか関係ないですもんね。卒業できればそれでいいと思うし。250単位以上とったからって、それってどうでもいいことですからね。
Hくん・Yくん そうですね(笑)。
◆250単位以上取得してよかったこと
―250単位以上取って、なにかよかったことってありますか? 先ほどの話だとあまりなさそうですが……。
Kくん うーん。あるといえばあるかな。取得単位が多かったからというわけではないんだけど、履修科目数も多かったぶん、授業もたくさんとっていたので大学で友達が増えたと思います。大学ってサークルとか研究室とかゼミナールで一緒じゃないと、なかなか友達になれないのかなって思っていたけど、そんなこともなかったんですよね。
教員免許や図書館司書の資格を取るのに必要な授業って、大体顔ぶれが一緒なんですよ。だから、人によってはクラスメイトよりも顔を合わせる機会が多かったし、グループワークの授業も多かったので、話す機会も自然と増えて、それがきっかけで仲よくなった子も何人かいます。
Hくん たしかに教職課程の場合は、授業で模擬授業をやってお互いにフィードバックをしたり、図書館司書関連の授業だとペアワークとかもあったりするので、他の学生と関わる機会は多かったと思います。
そういった人との関わりが多いというのも、それはそれでよかったのですが、個人的には多くの授業を受けることができたこと自体がおもしろかったですかね。いろいろなことを学べたので。大学の授業ってけっこうつまらないっていう人もいますけど、よーく聴いてみると意外とおもしろいんですよ。
Yくん たくさんの講義を受けることで、自分がなにに興味があるか、少し明確になった気がします。僕は1年次と2年次の2年間で合計150単位とったんですね。そこでいろいろな授業をとって、勉強して、試験をうけて、単位を取得するという感じでやっていたのですが、いろいろな科目をとったからこそ、さまざまな分野に触れることができたんです。それがすごく大きくて。
それこそ僕の場合は大学の学部を選んだときに、なんとなくというか教員免許が取れればよくて、あとの条件はあんまり考えていなくてですね……、なりゆきで決めたというかなんというかって感じだったんです。所属学部以外の授業もたくさん履修していく中で、「自分って本当は何に興味があるんだっけ?」と考える機会になったんです。それがよかったことですかね。
Hくん たしかに! 僕も哲学概論とか教育行政学とかいろいろな授業を履修して、知識も増えたと思います。そういう意味ではおもしろかったですね。所属学部の開講科目だけだと学べなかったものも多いので。
Kくん たくさんの情報に触れることができて、自分がなにに興味があるのか考えるきっかけになったのも、単位をたくさん取得してよかったことかもしれませんね。
◆教員免許を取得するのに、教育学部ではない学部に進学した理由
―ちなみにお三方から何度か「教員免許」という言葉が出てくるのですが、なぜ教育学部に行かなかったのですか?
Kくん 所属していた学部に、どうしても自分がその教授から教えてもらいたいと思っていた教授がいたんです。その教授の授業を取りたかったのが1つ目の理由かな。
あとは他に行きたいと思っていた大学の教育学部に落ちてしまったこともけっこう大きかったかもしれないですね。他の大学の教育学部には受かっていたからそっちに行こうと思ったこともありましたが、先ほど話した教授の影響もあって、最終的に今の大学に決めて、学部も決めていった感じです。
Hくん 僕の場合は確固たる意志があってなんとしても教師になりたいというよりは、教師を将来の1選択肢として考えていて、他にも公務員や民間企業も考えていました。教師だけではなく、公務員だったり民間企業就職だったり、いろいろな選択肢を選びやすそうな学部がいいなと思っていたんです。
それに加えて、教育学部ではない学部で、広くいろいろなことを学んでみるのもいいなと思ったんですよね。
Yくん 僕も同じで、完全に教師の道に突き進むというよりは、もう少し広く社会を見てからゆっくり将来のことを考えたいなと思っていたので、教育学部ではないところに進学したのだと思います。正直、高校時代はいろいろ余裕がなかったので、あんまり考えきれていないという面もあると思いますけどね(笑)。部活を引退してから、あっという間に大学受験だった気がするので、あんまり記憶がないです……。
まあ、でもひとつ覚えているのは当時から優柔不断だったので、一気に決めきるというよりは選択の幅を広くもてるような学部がよかったんだと思います。友達によく「『石橋を叩いて歩く』」というよりは『石橋を叩きすぎて壊す』タイプだよね」って馬鹿にされるんですけど(笑)、それくらい慎重なんですかね。高校時代に教師に絶対になるっていうことを決めきることができなかったんだと思います。
Kくん うん。たしかにYくんは優柔不断だね。
Yくん でも、逆に考えると、大学入学で人生が決まるわけでもないし、そもそも高校時代にそこまで考えていない人も多いと思うから、実際問題、高校時代にそこまで明確には決められないんじゃないかなって思っています。
大学4年間の中で、いろいろなものに触れて、社会にどう関わっていこうかをゆっくり考えていくのも悪くないと思うし、僕はそうしないと考えられなかっただろうから、今の形でよかったと思っています。
◆それぞれの進路
―なるほど、ちなみにみなさんの進路はどういった方向なのですか?
Kくん たくさん学んでいろいろなものに触れた結果、最終的には教育関係に進むことにしました。やっぱり教育に対する想いは強くて、そっち方面に進もうとずっと思っていたので、結果的に進むことができてよかったです。でも、一時期、業界問わず普通に民間企業への就職も考えたりしていたこともあって、悩んだことも何度もありました。
どんなに想いを持っていても厳しいときもあって、どうしようか本当に悩んでいました。でも最終的には自分を信じて、教育の道に進むことにしました。
Hくん 僕は行政関係のお仕事をすることにしました。でも教育実習にも行って、教育のおもしろさ、現場のすばらしさも知りましたし、図書館司書講習を受けて、図書館司書もすてきだと思いました。
自分の場合は地方から上京してきたこともあって、どの仕事に就くかも大事だったのですが、地元に戻るか戻らないかという選択もしなくてはいけなくて大変といえば大変でした。結局は地元に戻るという決断をしたのですが、その場合、意外と仕事の選択肢が狭められていって、それはそれで考えることもあったのですが、最終的に地元の公務員に落ち着きました。
Yくん 僕は民間企業ですね。でも将来は民間上がりの公務員として、行政側として地域と関わっていきたいと思っています。行政ってやっぱり地域の根底だと思うんですよね。とても大事だなと。難しいこともあると思うんですけど、公共領域で勝負していきたいですね。
これからまずは入社する民間企業でバリバリのビジネスマンとして成果を出して、実績と経験を積んでから公務員になって、公共領域でどんどん挑戦していける公務員が理想。夢見がちだと周囲からは言われますが、なんとか実現できるように頑張ります。
◆大学生へのメッセージ
―最後に大学生のみなさんにメッセージをお願いします!
Kくん 大学の授業は座学だけでなく実践的なものも多いので、食わず嫌いにならずにいろいろな授業を取ってみると新しい発見があるかもしれません。
楽単(らくたん)の授業もいいかもしれないけど、意外と単位が厳しいといわれている授業のほうが取り扱っている内容がおもしろかったりすることもあるので、余裕があればぜひ履修してみてください。
Hくん 僕が意識していたことは授業中にスマートフォンを操作しないことでした。教授に失礼だからというより、後で自分が楽をしたかったから、授業中は真剣に教授の話を聞いていました。教授が板書したことをノートに取っているだけだと、なかなか頭に入ってこないんですよね。それで結局、試験前に苦しむという……。ですから、授業中は真剣に授業を聞くということを意識していましたし、板書以外に教授が口頭で説明していることも、時々メモするようにしていました。
授業中に教授の話を真剣に聞くということを意識するだけでも、だんだんと内容が理解できてきて、授業自体が少しずつ楽に感じるようになるかもしれません。大学生活は勉強だけではなく、サークルやアルバイト、恋愛に、就活などいろいろなことがあると思います。さまざまなことがあるからこそ、勉強の部分を普段からまじめにやっておくことで、他のことにも力を入れる余裕ができるんじゃないかと思っています。すてきな大学生活を送ってください!
Yくん 大学生活はおもしろいことがたくさんあるので、思いっきり楽しんでください。単位取得もサークルも研究室もいろいろ両立しながら頑張ってください! 僕は勉強だけが全てだとは思いません。思いっきり遊んで思いっきり勉強するのがよいのかなって思っています。「よく遊びよく学べ」ってやつですね!
ちなみに余談ですが、僕はボウリングの最高スコアが250を超えているんです。単位数とボウリングのスコアの両方が250を超えている人は日本国内でもあまりいないんじゃないですかね(笑)。話が少し逸れてしまいましたが、しっかり遊ぶことも大学生の仕事だと思って、馬鹿騒ぎしたり、ボウリングやカラオケに通いまくったりするのもそれはそれでいいことだと思います! 後悔ない大学生活を送ってくださいね。
―みなさん、ありがとうございました!
◆まとめ
いかがでしたか? 今回は4年間で250単位以上を取得した大学生3人への質問とそれに対する回答をあわせて紹介することで、彼ら3人に迫っていきました。
文武両道男子Kくん、学年トップクラスの成績優秀者Hくん、成績は中の中・英語が苦手Yくんと個性豊かな面々でしたね。彼らは一見すると意見や考え方もバラバラなようにもみえますが、一方で共通点のようなものもいくつか見つけることができます。次回は3人の共通点に触れながら、さらに3人の実態に迫っていきたいと思います。次回もお楽しみに。
文・山D